罠ガール

No.385
カテゴリ:日常
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:緑山のぶひろ
出版社: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
発売日:2017/12/27(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「じーーーー」

業界初の罠猟コミックですと?

そのタイトルと表紙のシュールさに惹かれ手にとりました。

一体どんな内容なんだ?

ということで、早速読んでみました。

それがこの「罠ガール」です。

あらすじ

とある田舎町で暮らす女子高生の朝比奈千代丸。
家が農家である彼女は、畑を荒らす野生動物を捕獲するため18歳にして「わな猟免許」を所持している。

農作物を守るため、千代丸さんは今日もクールに害獣捕獲。


感 想

あなたの知らない世界。。

まさにこれ!

知ってました?

罠を仕掛けるのにも、いろんな規制があるんです。
しかも免許制だったなんて。

知らんかったわ!

狩猟免許のような位置付けなのでしょうか。

農家の娘である主人公が、畑や農作物を守るために様々な罠を仕掛けて害獣を仕留めるという物語。

淡々と続く農家の日常風景。
程よいリアリティ。

さすがに18歳で罠猟免許を持っているというのは特殊だと思います。

だが、しかし!

ここをリアルにしすぎて、枯れた農家のおじさんが主人公の漫画になったら…。

誰が読むねん!?

なので、罠ガール、というキャラなのですね。

あまり期待値は高くなかったのですが…。

読んでみると、これ!
予想よりも面白い!


罠ガールな人たち。

朝比奈千代丸。
農家の娘の女子高生。
罠猟の免許を持っている。

レモン。
千代丸の友人で同じく農家の娘。
ヘタレでいつも千代丸に助けを求める。

夜空つむじ。
千代丸が通う高校の生徒会長。
おじいちゃんはハンター。


罠仕掛けのハウツー。

本作で紹介されている罠の数々。

その仕掛け方から、注意点まで丁寧に説明されています。

まさにハウツー漫画。

読んでいて「ほーへー」と感心しきり。

【くくり罠】
イノシシやシカなど大きい獣を捕まえます。

ワイヤーの太さや、設置の仕方など、細かく決まっているらしい。

ほーー。
【箱 罠】
タヌキ等の比較的小さい獣を捕まえます。
へーー。

で、捕まったタヌキちゃん。

可愛い。。

てか、こんなスキル。

どこで発揮したらいいんだ(笑)


罠だけじゃない!?

毎回、何かを罠にかけて捕まえるだけの単純な日常漫画か?
と思いきや。

その捕まえた後の話も丁寧に描いているのが面白い。

捕ったシカの解体作業とか。

1話まるまるシカ解体シーンを描く漫画…。
そうそうないよね。

さて、評価は?

1巻で紹介されたのはくくり罠と箱罠のみ。

今後、どんな仕掛けの罠が出てくるのか楽しみです。

初読みの著者さん。
Amazonの作家紹介ではリアル農家マンガ家とのこと。

って!
農家マンガ家ってなんぞ!??

めっちゃ気になるやん。

ありとあらゆるジャンルが出尽くしたと思っていましたが。

さすがに「罠」をテーマにした作品は初じゃないかと。

いや〜、漫画の世界は奥が深い。
なんでも題材にできちゃうんですね。

田舎の害獣駆除の最前線?を描いた本作。

意外にも面白い!の【星6つ】でオススメしたい。

1巻から読む
(2017〜)

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