ゆらぎ荘の幽奈さん

No.320
カテゴリ:ラブコメ/エロティック
オススメ度4 ★★★★☆☆☆☆☆☆
著者:ミウラタダヒロ
出版社: 集英社
発売日:2016/6/3(1巻)
巻数:1〜6巻以下続刊

「おまえの未練を晴らしてやるよ」

炎上商法キターー!!

2017年、7月現在。

「お色気描写が過激すぎる」と、大炎上している少年漫画があります。

このお色気はアリなのかナシなのか。
確かめずにはおられない!

ということで読んでみました。

それがこの「ゆらぎ荘の幽奈さん」です。

あらすじ

肉体派霊能力者・冬空コガラシ。

大借金を背負った彼は家賃の安い部屋を求めて、いわくつきの温泉宿「ゆらぎ荘」へ下宿することに!!

だが、そこに現れたのは成仏できない女の子だった…!?


感 想

何が、それほど世間を騒がせているのか!?

それは、7月4日の一つツイートから火がつきました。

このツイートは瞬く間にリツイートされ、賛否両論巻き込み大論争。

ついには7月7日の東京新聞で取り上げられる事態にまで!

仕事が早すぎるぜ!東京新聞(笑)

掲載誌は、かの「少年ジャンプ」。

要するに。

多くの「少年」が読む健全な少年漫画誌に。
「過激なお色気」はけしからん!ってコト。

何をいまさら(笑)

っていうか。
ジャンプを読んでる層の半分は成人以上じゃないの(笑)

おっぱいぽろりに赤面するような。
うぶな小学生が読んでる?

んなワケねぇ!

もし、いたとして。

ここまで炎上するような内容かぁ?


ゆらぎ荘な人たち。

湯ノ花幽奈。
ゆらぎ荘の地縛霊。

冬空コガラシ。
悪霊は殴って成仏させる。
肉体派の霊能力者。


いわゆるハーレムもの。

ラッキースケベな主人公。
それを取り巻くヒロインたち。

巻き起こるドタバタ騒動。
毎回、お色気たっぷり。

おっぱい、お尻、おっぱいいっぱい。

いわゆるハーレムもの漫画の王道を行ってます。

このサイトは漫画の内容を語るサイトです。

本来の物語の内容を紹介する切り口で進めると…。

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書くコトない(笑)

今回は炎上騒動が気になってネタとして読んでみました。

お色気頼りで、内容なんて何もない。

1巻読んで「もうええわw」ってなりました。


話題になってナンボ。

そもそも、物議を醸したツイートのきっかけとなったのが、7月3日の巻頭カラー。

どうですか?

どこぞの教授やら。弁護士やら。

お偉い「先生」が出てきて物申すほど?
ましてや新聞に取り上げるほどの内容?

編集部は「してやったり」って思ってるはず。

これほど話題になったんです。

話題性アップ!
売り上げアップ!ウマーーー!

でしょう!

現に少年ジャンプ掲載作品はほとんど読まない僕が、こうして手に取ったわけですし。

作品は話題になってナンボでしょう。


これはアウト?

本作のお色気っぷりがアリかナシか?

今回の「ゆらぎ荘の幽奈さん」と比較して話題に上がるのが、同じく少年ジャンプで掲載されていたエロコメ漫画「ToLOVEる」。


ToLOVEる
原作:長谷見沙貴 作画:矢吹健太朗
全18巻 (2006〜2009)

お色気満載のハーレムものとして有名な作品です。

で。

(ToLoveるダークネスより)

こっちのがあかんでしょう!

まぁ、ダークネスの方は「ジャンプスクエア」移籍にしたのでより過激になったところもありますが。

ToLoveるの矢吹先生に比べれば、ねぇ!

「幽奈さん」なんて、まだまだ。
同じお色気でもザクとガンダムくらい違いますわ!

え?
例えが分かりにくい?

すみません。

つまりね。
安易なおっぱいぽろりの大量生産は、まさにザクなのですよ。

たまに見えるか見えないか。

待って待って、やっと!みたいな。
貴重だからこそエロいんです。

少年ジャンプ。
昔から「エロ枠」はありましたよ。

思春期ムラムラが始まる、少年時代にジャンプを読んでいました。

その時に連載していたのがこちら。


電影少女
著者:桂正和
全15巻(1989〜1992)

電影少女に感じた、あの背徳感とドキドキ。

いけないものを見てしまったかのような恥ずかしさ。

あれこそ少年誌で求めるべきエロだと思います。

見せるのか。

見せないのか。

やっぱ見せないのか。

から〜〜の!不意打ち。

ホラ!!

これよ、これっ!

桂正和先生バンザイ!

って、意味がわからなくなってきました。


さて、評価は?

お色気が過剰であろうとなかろうと。

そんなのはどうだっていいです。

やっぱり漫画として面白いかどうか。

話題作りに成功しても、作品自体が面白くなければ、結局一過性のもの。

あとは炎上商法よろしく、人気に陰りが出れば、より過激に。
よりギリギリになっていくだけです。

そんな流れは求めていない。

物語を面白くしてほしい。

そういう面では、今作は期待薄。
あくまで「お色気頼み」の作品な気がしてしまいます。

結局おっぱいかよ!の【星4つ】です。

まだまだ続くのか、この「幽奈さん」騒動。

じっくり見守っていきたいと思います。

1巻から読む
(2016〜)