バイオレンスアクション

No.316
カテゴリ:ドラマ・アクション
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆
著者:原作:沢田新  作画:浅井蓮次
出版社: 小学館
発売日:2017/3/10(1巻)
巻数:1〜2巻以下続刊

「なんでもやる子で なるべくイカレてない子を たのむ。」

アクション・ニューヒロイン現る!

「とにかくヤバい!会いたい殺し屋NO.1!」ですと?

表紙には可愛い女の子。
これのどこがバイオレンスなのよ?

俺っちはハードボイルド大好きよ?
ちょっとやそっとじゃ、アクションって認めないよ?

なんて少し身構えて読んでみました。

それがこの「バイオレンスアクション」です。

あらすじ

暴力と金と欲が渦巻く裏社会に咲く。
最強ゆるふわ殺し屋ガール・ケイ。

簿記の専門学校に通う女の子は、実は指名No.1の凄腕だった…!?


感 想

おおう!

ええやんけ!!
ハードやんけ!

すいません。
侮っていました!

表紙からは想像もつかないほどのバイオレンス!

主人公は女の子のヒットマン。
見た目はゆるふわ系のガーリーな少女。

それが、どっこい!

頭のネジが2、3本ぶっ飛んでるような。
クエンティン・タランティーノの映画に出てくるような。

「いっちゃってる」殺し屋です。

女の子でヒットマン。
綺麗で可憐で美しい。

もうこの設定だけでもおっさんは盛り上がってしまいます。

ニキータや、キルビルやキックアス。
あの辺りの映画が好きならこれはハマるはず。

猛烈に格好いいぞ。


バイオレンスな人たち。

ケイ。
指名No1の凄腕ヒットマン。
簿記の専門学校に通っている。
夢は日商簿記検定2級。

りっか。
専門学校の同級生。
ケイの唯一の友達。
デリカシーがない。

渡辺。
専門学校の同級生。
ケイに想いを寄せる。
のちに巻き込まれとんでもないことに。


ギャップ萌えです。

この作品の見どころ。

それはハードボイルド映画さながら。
渇いた暴力的な世界に生きる悪党たちのやりとり。

そこへ、ゆるふわなケイちゃんが「ぽん」と存在する違和感。
可愛い笑顔で、サクサク人を殺していきます。

ターゲットの死に顔チェキを笑顔でゲット。
殺しの途中で休憩して勉強をしたり。
イイね!

この狂気を感じるマイペース感が素晴らしい。

でも、やるときゃ殺る。

このギャップがいいぞぉ。

デリバリーなお仕事。

物語は1話完結で進んでいきます。

殺しの依頼が舞い込み、毎回ケイちゃんが派遣される、という展開。

知る人ぞ知る。
デリヘルを装った殺しの依頼サイト。

シティーハンターの「XYZ」みたいなものか?

ある男は復讐のため。
ケイちゃんを指名。
結果。

ヤクザ10人を殺した後に。
お疲れ様でーす!
またよろしくお願いしまーす!
みたいな。

めっちゃいい笑顔。

怖いわぁ((;゚Д゚)); ガクブル


さて、評価は?

とにかく主人公がぶっ飛んでて魅力的です。

この小柄で可愛いケイちゃんが、これほどの体術と射撃をどのように体得したのか?

2巻まで読んでも、このあたりはまだ謎です。
このイカれっぷりと凄腕たる所以をどのように描いてくれるのか?

そこは今後の楽しみというところで。

とはいえ。

リアリティを追求する作品ではありません。

あくまでエンターテイメント・アクション映画を観るような。
そんな感覚で楽しめばいいと思います。

だからこその、このタイトル。
「バイオレンスアクション」

とっても面白い!
【星8つ】でオススメします。

1巻から読む
(2017〜)


【その他の浅井蓮次 作品】

バケモノの子 全4巻
(2015〜2016)

戦闘城塞マスラヲ 全4巻
(2010〜2012)

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