いつか私は、君を裏切る

No.236
カテゴリ:ドラマ・サスペンス/学園モノ
オススメ度5 ★★★★★☆☆☆☆☆
著者:桜井瑞希
出版社: 芳文社
発売日:2017/2/10(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「”何で”を知るのが好きなんです。」

タイトルに猛烈に惹かれました。

「新鋭が紡ぐ、裏切りの青春ミステリ」の煽り。

ほうほう。
裏切ってもらおうじゃないのぉお!

ってまた意地悪なオッさんになって読んでみました。
それがこの「いつか私は、君を裏切る」です。

あらすじ

孤独な少女、初恋初恋(ういれんういこ)。
彼女は「何で」を追い求める。

そしてお人好しな女教師、独善愛衣孤(ひとよしあいこ)。
二人が出会い平穏な日々は崩れていく….


感 想

すんごく雰囲気があります。

なんだろう、この緊張感?

狙いが見えない。
ターゲットが見えない。

一言で言えば、推理学園モノ。
事件が起こり、それを一人の少女の推理で解決していくというありふれたパターン。

でも、何かがおかしい。
ありふれた漫画ではない。

青春ミステリ?
サスペンス?
百合系?
微エロ?

いろんな要素がミックスされてゴールが見えません。

この作品は何処に向かっているんだ!??

裏切る?人たち

初恋初恋(ういれんういこ)。
「何で」を追い求める孤独な少女。
毒舌で友達がいない。
持ち前の推理力で謎を解決していく。

独善愛衣孤(ひとよしあいこ)。。
2年目の新米教師。
「お人好し」と皆に言われる。
それゆえ学園内の様々な相談事が舞い込むことに。


時おり見せる危ない顔。

ストーリー自体はそんなに難しくない。

よくある学園ミステリ。
しかも軽い系。
謎の手紙とかメッセージとか。

なのに、常に気味の悪さがつきまとう。

それは主人公である二人の表情。
その他の登場人物たち。

時折「ニタァ」って。。
口角をゆがませ狂気を帯びた顔をする。



かと思えば、何か悦を感じたような、快楽に溺れるような。
そんな淫らな表情も見せる。

むうう。

わからん。
狙いがわからんぞぉおお!!

モヤモヤするわぁ。

「お人好し」こと独善アイコ先生の過去にも謎がある模様。

それが驚きの結末をもたらしてくれるかどうか。


さて、評価は?

作画は僕的にちょっと苦手系。
髪型の違いだけで、顔パーツがそっくりなので、皆同じ顔に見えます。

もっと描き分けて欲しいなぁ。

あと男女共学のはずなのに、男子生徒が一瞬たりとも出てきません(笑)

これ、わざとか?

途中まで女子校が舞台だと思ってたYO!

唯一出てきた男性キャラが、空手部の顧問の先生。
しかもたった4コマ。
⬅︎このひと。

これも、全編に感じる不気味さの要因か!?

女子がキャッキャウフフしてる絵ばかりで。
華やかなはずなのに、それが微妙に気持ち悪いぞ。。。

この違和感も計算して演出してるなら、もう脱帽です。

1巻では主人公たちの過去は明かされず、次巻へ引き継ぐ展開。
次が気になるなぁ……の【星5つ】

タイトルの「いつか私は、君を裏切る」。

裏切るのは主人公のどちらか?
それとも…?

次巻の裏切りに期待します。

1巻から読む
(2017)

スポンサーリンク
osuman_336x280