人魚姫のごめんねごはん

No.296
カテゴリ:グルメ/ギャグ
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:原作:野田宏 作画:若松卓宏
出版社: 小学館
発売日:2017/5/12(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「ごめんね鰹男。いいお味です――!!」

ホラーなのかギャグなのか!?
空前絶後の読後感!!

なんて作品紹介文が踊ります。

最近、量産しすぎの感があるグルメ漫画界。

そこに吹き込む一陣の風となるか?

泣きながらお友達を貪る人魚姫ですと!?
なんともブラックな「共食い」グルメw

それがこの「人魚姫のごめんねごはん」です。

あらすじ

心優しい人魚姫がハマった禁断の味。
それは愛する“お友達”!!

飽和し過ぎたグルメマンガ界に突如として現れた超新星・エラ姫さまの“友食い”グルメとは?


感 想
なんだこれっw

グルメ漫画ではありません。

コッテコテのギャグ漫画じゃないですか。

お魚料理に魅せられてしまった人魚姫の物語。

禁断の共(友)・食・い

なんてブラック!!

こんなネタが盛りだくさん。

まったくグルメ漫画っぽくないのがいいぞ。


ごめんね、な人たち。

エラ姫。
人魚。お魚たちの王国の姫。
人間に釣られた魚(友達)を弔いと称して食す。

晴海 良。
寿司屋「魚友」の息子。
店の前に倒れていたエラ姫を拾う。


お約束のパターン!

人間に釣られてしまった、お魚たちを弔いに行く姫さま。

寿司店までやってきます。

お友達の鰹男(カツオ)くん。
立派なたたきに…。

「食べることが供養だ」
と他の客に促され、恐る恐る食べてみると…。

え!!

ズッ(魚)ギョーーーーン!

これなっw
ハイ、鉄板オチの完成です。

毎回、この「ズッギョーン」ポーズが出てきます。

そして泣きながら「ごめんね〇〇、いいお味です!」
までが1セット。

まさに吉本新喜劇ばりのお約束。

うん。

こういうの、実は……好き。


さて、評価は?

まずはアイデアの勝利!

共食いというテーマながら悲壮感はまったくない。
ニヤニヤ笑えてしまうバカさ加減がいい。

とはいえ。

完全なる出オチ漫画でございます。

一話目のインパクトがMAXです。

さすがに、このパターンばかりでは飽きがくるのでは?

と、この先に不安も残る【星6つ】

1巻は最後までずっと鉄板のオチパターンが続きました。

終盤にきて、新たな登場人物も出てきます。

そして舞台は寿司屋「魚友」を中心とした地上に移る模様。

さてさて。
新たな「オチのパターン」を生み出せるか。

それが勝負の別れ目となる気がします。

どうなる次巻!?

期待して待ってます。


2巻を読んでみた。

(2017.9.12)

【11/14追記】

究極の出オチグルメ漫画として始まったこの作品。

はい、2巻も。

安定のワンパターン。

狂気の友食いが続きます(笑)

その黄金のワンパターンの合間に。
チョコチョコと小ネタを挟んでくるのも本作の魅力。

進撃の超鮭兵団とか。
このロゴ(笑)

あちこちに仕込んできます。


地上編、新キャラも続々登場。

暇田先輩。
良の先輩。メイド喫茶経営。ケンカがめっぽう弱い。

亜利沙。
良に想いを寄せる友達。メイド喫茶の店員。お魚が苦手。

サンゴ局長。
エラ姫の監視中に暇田先輩に助けられる。

次巻では、このサンゴ局長と暇田先輩の絡みがありそう。


ごめんね…ごはん(友達)。

弔いと称し、エラ姫がひたすら友を喰らう。

この1パターン具合が楽しくなってきました。

1巻より、お料理の描写はややぞんざいに。

これ、もう。
グルメ漫画じゃないよな(笑)

鬼のワンパターンでどこまで続くのか?

まだまだ目が離せません。

1巻から読む
(2017〜)


【その他の野田宏 作品】

偉人住宅 ツバキヒルズ 全4巻
(2014〜2015)

拝啓、旧人類様。 全3巻
(2012〜2013)

サムライナンバー11 全2巻
(2012)


【その他の若松卓宏 作品】

盤上のポラリス 全4巻
(2015〜2016)

スポンサーリンク
osuman_336x280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
osuman_336x280