イジらないで、長瀞さん

No.406
カテゴリ:ギャグ/ラブコメ
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:ナナシ(774)
出版社: 講談社
発売日:2018/3/9(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「じゃあ センパイ ですね」

Sデレ少女ですと?

ドMホイホイですと?

あなたの中の何かが目覚める!?ですと!!

八重歯の可愛い後輩に攻められたい。

そんなM男さんたちの願望をまるっと描いたこの作品。

それがこの「イジらないで、長瀞さん」です。

あらすじ

後輩の女子に泣かされた…!?
ある日の放課後、スーパー“ドS”な後輩に目をつけられた。
先輩を、イジって、ナジって、はしゃぐ彼女の名前は──『長瀞さん』!


感 想

長瀞さん=ながとろさん と読みます。

タイトルも内容もキャラクターも。

どうしても『某人気作』が思い浮かんでしまいます。

とはいえ、その作品と比べるとイジりのベクトルの方向性がかなり違います。

あっちは「イジる」と言うより「からかい」。
見てて、ほんわか、ほのぼの。

しかし本作は「イジる、ナジる」。
場合によっては「イジめ」に近い。

男子高校生の先輩が涙目になってしまうレベル。

もはや。

これは完全に…。

言・葉・ぜ・め!

ドS全開でセンパイを言葉で追い込む、この表情!

悪い顔してますなー(笑)

でも、それがまた、可愛い。

こんな顔で、グリグリ攻められたら、何かイケない扉が開いてしまいそうに。

そうなんです!

某人気作と決定的に違うところ。

それは……。

ハイ!これ!

「エロス」の匂い。

可愛いだけではないぞということ。

ほのかに醸し出す、毒のフレーバーが好きかも。


イジる人たち。

長瀞さん。
超絶ドSな後輩。
八重歯がチャームポイント。

センパイ。
美術部員でオタク。何かと長瀞さんに絡まれ涙目に。


実はこっちが先!?

最近「〇〇な、〇〇さん」的な類似作品が出ています。

本作も明らかに某作品のフォロワーと思われているはず。

ですが!

実は、この「長瀞さん」の方が発表時期は先なんです。

この「長瀞さん」というキャラクター。

元は著者のナナシ先生が「774」という名でPIXIVに投稿していたイラスト群です。

投稿日が2011年。

某作品の連載が2013年スタートですから、2年も前になります。

ただ、明らかに「〇〇な、〇〇さん」的な人気の高まりに便乗して連載が始まった模様。

本当に、漫画業界って。

何か一つのジャンルがウケると、そこに一気に群がりますね。

「二番煎じ」なんて目じゃなく。

「何番煎じ」まで狙うねん!?

ほんこれ。


さて、評価は?

著者のナナシ先生は詳しく存知あげません。

初めて読みました。

綺麗な作画。
秀逸なセリフ回し。
テンポの良いストーリー展開。

一読しただけで、熟練の漫画力を感じます。

商業誌は初作品のようですが、きっと同人で活躍されていたのでしょう。

あの、特有の…。

「R-18な匂い」がムンムンと漂っております。

著者的に、エロスは相当に意識してブレーキかけながら描いている感じがします。

この「長瀞さん」という強烈なキャラクター。
ツンデレ好きにはたまらないかもしれませんが、少しイキすぎなところも。

特に最初のエピソードは「イジる」ではなく「イジめ」に近い。

学生時代に、ギャル系女子にトラウマのある男性諸氏には、ちょっとフラッシュバックを起こす案件かも!?

取り扱い注意でございます。

巻末に向かって、だんだんとイジりがマイルドになり、恋愛要素が多くなっていく印象。

ここは【星6つ】でスタートです。

可愛く描ききれるのか。
我慢しきれず「R-18フレーバー」を足してくるか?

次巻からの展開に要注目です。

1巻から読む
(2018〜)

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