暴虐のコケッコー

No.405
カテゴリ:ホラー
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:須崎洋輔
出版社: 講談社
発売日:2018/3/9(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「俺がいるよ」

バカでっかいニワトリ?
コケッコーー!??

何じゃこりゃぁあ!?

と松田優作ばりに叫んでしまいたくなります!

その奇抜すぎる発想と、ギリギリのグロ表現で話題の作品。

それがこの「暴虐のコケッコー」です。

あらすじ

大人の全てにウンザリしている児童養護施設の最年長・猿児 悠。
彼の夢は、施設を買い取り、みんなと幸せに暮らすこと。
迎えた高校卒業式。
だがその日から世界は一変する。
大人達が巨大ニワトリに姿を変え、子供達を襲い始めたー!?


感 想

ちょっと、これ!
自由すぎんぞ!

渋谷金魚』以来のインパクトです。

モンスターパニックもここまで来たか!

突如、大人が巨大なニワトリに変貌。
次々と子供たちを襲っていくというパニックホラー。

なんで、ニワトリ?
なぜ襲ってくるの?
そんなの知らねぇ!

とにかく作画の勢いが凄まじい。

一話目からテンションMAXで走り出します。

着地点がまったく見えませんぞ。


コケッコーな人たち

猿児 悠(ゆう)。
かつて虐待された過去を持つ。
児童養護施設の最年長。
下の子を守る為にはなんでもする。

寅(とら)。
悠の相棒的ポジション。
クールで知的。

安芸(あき)。
施設のお姉さん役。
気の強い女の子。

よーすけ。
悠に憧れている。

ニワトリ。
大人たちが突如、変貌した姿。
子供たちを襲って食べる。


配信停止になりました。

現在マガポケで連載中の本作。
トップページの「イチオシ」にも載る程の人気作。

それなのに!?

一度「配信停止」になっていたのです!
一体何故??

その当時の著者さんのツイート。

つまり。

グロ過ぎたと。


そんなにグロいのか!?

表紙買いが信条の私。
この一連の騒動を知らずに、1巻を手に取りました。

読んだ最初の感想。

あれ?

モザイクかかっとる!

そうなんです。

おそらく連載時に描かれていたであろう。

内臓やら脳漿やら血まみれのあれやこれや。

ぜーんぶ。

モザイクかかってます。

確かにショッキングなカットは沢山あります。

でも…。

そんなにグロいかなぁ?

というのが素直な感想。

その他のパニックホラー系の作品の表現と比べて突出してグロいかと言えば、そうでもありません。

なぜ、この作品だけ配信停止になるほど問題視されたのか?

そこがよくわからない。

もっと気持ち悪い表現をしてる作品はいくつもあると思うのですが…。

とはいえ、配信停止になるほど、どこかから声が上がったのも事実。

現在は連載は再開しています。
ですが、表現は抑えられているようです。

1巻のコミック化にあたり、最初のグロい表現箇所はすべてモザイク処理をすることに。

この対処が良いのか悪いのか。

様々な意見があるかと思います。

僕的にはモザイク処理するような表現なら、描かなくていいんじゃない?
なんて思います。

というか。

パニックホラーを読む層に。

モザイクなど必要ねぇ!

グロいのが苦手な人は、はなから読みませんって。

ホラーのどこに魅力を感じるかは人それぞれです。

心理的な怖さ、生理的な怖さ、そしてグロさもホラー表現の魅力の一つ。

その魅力の一つをモザイクなんて無粋な表現で濁して欲しくない。

なんのガイドラインもなく「なんとなく」規制することには疑問を覚えます。

それこそ筒井先生の著作『有害都市』を彷彿とさせます。

有害都市 全2巻
著者:筒井哲也

著者さんには、変に萎縮せずガリガリ描ききって欲しい。


さて、評価は?

荒唐無稽なパニックホラー。

こういう作品の主人公って、おかしなヒロイズムであったり、不合理な行動パターンで辟易することも多々ありますが…。

今作の主人公は、何とも魅力的。

空元気とも思えるほどの強がりや、時折見せるキレっぷり。
それが過去のトラウマと繋がっていて、闇を感じさせます。

滅茶苦茶なストーリー展開ながら、主人公がひときわ大きな存在感を放っています。

それがいい!

1巻では、ニワトリに囲まれ児童養護施設に立てこもるところまで。

設定がどうの、ニワトリがどうの、置いといて(笑)

勢いで一気に読んでしまいました。

まだまだ物語の序盤。
これから面白くなってきそうです。

賛否両論出そうな物語ですが、僕はアリだと思いました。

パニックホラー系が好きな方は、どぞ!の【星6つ】でオススメ。

とりあえず、次巻も追っかけよう。

1巻から読む
(2018)

マガポケ』で試し読みできます
➡︎こちらから

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