No.112
カテゴリ:ドラマ・サスペンス
オススメ度9 ★★★★★★★★★☆
著者:堀尾省太
出版社: 講談社
発売日:2016/6/23(1巻)
巻数:1〜2巻以下続刊 <連載中>
「福の…神…ですか?」
またも面白そうな漫画に出会ってしまった!
Kindleのサンプル部分を読んだだけで引き込まれました。
もう、即ポチっとな。
「刻刻」で一躍注目を集めた堀尾先生の新作。
それがこの「ゴールデンゴールド」。
あらすじ
福の神伝説が残る島・寧島で暮らす中2の少女、早坂琉花。
ある日、海辺で見つけた奇妙な置物を持ち帰る。
それを山の中の祠に置き、戯れに、ある「願い」を込めてみた。
すると、目の前に“フクノカミ”によく似た異形が現れる――。
恋心を抱く同級生を島に引き止めるため抱いた「願い」。
“フクノカミ”は叶えてくれるのか…。
何だこれ???
怖っわ。怖い怖い怖い!
これはサスペンスなのか?ホラーなのか?
「フクノカミ」の悪意が見え隠れします。
もう不気味すぎる。
1巻では良質サスペンスホラーのまさに導入部と云うところです。
ゆっくり、どろりと。
ジワジワと怪異が日常に流れ込み始める。
ゴールデンな人たち
早坂琉花。
親元を離れ、祖母の暮らす寧島へやってきた。
「フクノカミ」を海辺で拾う。
早坂のおばあちゃん。
小さな商店兼、民宿を営んでいる。
及川。
アニメおたく。高校から本島への移住が決まっている。
黒蓮。
小説家。執筆活動の取材のため早坂の民宿へ泊まる。
「フクノカミ」に出会い、その謎の存在に興味を抱く。
フクノカミ。
島の人には普通のおじさんに見える。
島の出身以外の人間(琉花のような移住してきた人)には本来の姿で見える。
島の外に出ると、その存在を忘れてしまう。
騙されてはいけない。
この表紙。
一見可愛く見えますよね?
ちょっと間抜けなお地蔵さんのようなビジュアルは仮の姿です。
ともすればコメディ漫画と予想してしまうかもしれません。
絶対作者は狙っていると思います。
この「フクノカミ」の描きかたが秀逸!
不気味に描いた思えば、少しキモカワイくしたり。
あえてコメディっぽく描いているシーンもあり。
↓ たまに可愛く描くぞ。キモカワ!
キモカワ…? いやキモいな!!
さて、評価は?
この後の展開とのギャップをつけようと、全体的に1巻は意図的に明るくしている気がします。
それでも漏れ出てくる不穏な空気。
「嫌なことが起こりそう」感が半端ないです。
すでに期待値では星10!
これからの展開次第では肩透かしを食う可能性も考え【星9つ】としておきます。
まさかのコメディ展開はないよね!?
もう早く続きが読みたすぎる!
2巻を読んでみた。
【2/22追記】
2巻になっても、その妖しさは衰えず。
ますます主人公の周囲は不穏な空気に満たされていきます。
「フクノカミ」を抱えた早坂のおばあちゃんはどんどんとおかしな方向へ。
集客が増え商店がコンビニになります。
さらにスーパーの開店準備も始まります。
ただの小さい商店の優しいおばあちゃんが、実業家然とした振る舞いに変貌していく。
恐ろしいほどの「フクノカミ」の恩恵。
さらに「フクノカミ」にあやかる島民が増え始め…。
その島民の祈りのパワーを受け「フクノカミ」はご満悦。
不気味だ。。。
2巻では「フクノカミ」の由来と謎が少し明かされます。
でも、その目的はまだわかりません。
まだまだ目が離せない!
3巻を読んでみた。
【10/27追記】
どんどんとおかしくなっていくおばあちゃん。
そして起こる決定的な事件。
琉花は黒蓮と一緒に、ついに「フクノカミ」を追い出すことを決めます。
「フクノカミ」の横っ面を木刀で一閃!!
思いっきり殴っちゃう!
姿をくらますフクノカミ。
しかし…実は…。
あそこに隠れていた!?
本作中、最大の身の毛のよだつシーンが!!
何があったかは本編でお確かめ下さい。
ふわぁっ!?
って声が出ました。。。
キレ者の新キャラも登場。
ますます深く、面白くなってきました!
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