No.113
カテゴリ:ホラー
オススメ度3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆著者:原案:村田屋 作画:上西淳二
出版社: 講談社
発売日:2016/6/20(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「兄弟愛よ」
初めて手に取る作家さん。
作品説明、煽りを読むと面白そう。
夢枕漠の「キマイラ」シリーズをこよなく愛する者としては。
全く関係ない作品であろうと、キマイラと聞くとチェックせずにはいられない(笑)
あらすじ
冴えないミュージシャン志望の主人公・修二。
ある日、兄・慎太郎が行方不明と知る。
仲が良かったとは言い難い兄弟。
親に頼まれ渋々兄の住んでいた高級マンションへと向かう。
部屋に残されていたのは猿のような不思議な生物とロックのかかったノートPC。
嫌々ながらもその”猿”を引き取る修二。
そこかから彼は大きな謎と欲望に飲み込まれてゆく…。
う~む…。
1巻だけでは判断しかねます。
全体的に、微妙。
これはホラーになるのでしょうか?
ガチのポケモンバトル?
勝ったポケモンは相手を食べて進化します!みたいな。
ラバナスって何?
ポケモン…いやいや。
本作では戦うモンスターのことを”ラバナス”と言います。
このラバナスのイマイチ感が大きい。
怖いわけでもない。
格好良くもない。
気持ち悪すぎるほどでもない。
当然可愛くもない。
なんだか中途半端な印象。
動物ベースにしているのと「食べて進化する」というこで、後に大きく変化するデザインの幅を残しているのかもしれません。
ラバナスを使ったバトルのシーンもありますが、特殊能力のぶつかり合いや、主人(マスター)同士の駆け引きも別になし。
心理戦、頭脳戦になる予感もしない。
魅力のない主人公…。
主人公に魅力がないのも、のめり込めない理由かも。
好きになれない。
ミュージシャン志望の青年で挫折気味。
社会を恨んでたり、色んなものに嫉妬してたり。
ぐちゃぐちゃで屈折した人間像なら面白いのに。
今の所、いたって普通。
屈折はせず、卑屈。
彼女がいて、バイトもして、それなりに生活している。
うだつのあがらない、小心者。
こんな薄いキャラで後々盛り上がるのか!?
後々覚醒するのか!?
さて、評価は?
ちょっぴり期待ハズレの【星4つ】。
ホラーやサスペンス、サバイバルものって、いかに主人公を好き(もしくは嫌い)になれるかが肝。
感情移入のバロメーターになります。
そういう意味では、まったくゲージが振れなかった…。
これから大きく展開することを2巻に期待したいけれど。
なんとなく…。
次を読もうとは思えなかった。
【その他の上西淳二作品】