ジャンク・ランク・ファミリー

No.373
カテゴリ:ドラマ・アクション
オススメ度3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
著者:高橋ヒロシ
出版社: 秋田書店
発売日:2017/6/20(1巻)
巻数:1~3巻以下続刊

「この仲間を ファミリーを守るためならなんでもやる。なんでもな。」

『クローズ』『WORST』と。

不良漫画の名作を生み出してきた高橋ヒロシ先生。

その新作は、なんと異世界でのサバイバル!?
いったいどんな話なんだ?

ということで読んでみました。

それがこの「ジャンク・ランク・ファミリー」です。

あらすじ

文明が完全崩壊した世界。
一滴の水、一掬いの油を巡り人間は殺し合う。そんな砂塵が煙る殺伐とした時代で
「ジャンク・ランク・ファミリー」も生き抜いていた。
強き絆で結ばれた、すげぇ頭が率いる5人の男達。
物語はそのファミリーと荒野を彷徨う少年との極限状態の出会いから始まる。


感 想

表紙はいつもの不良(ワル)っぽい感じ。

ギャング団のバトルものか?

と、前情報もなく読んでしまうと…。

なんじゃ、これぇぇぇ!

ってなります。

ごちゃ混ぜのごった煮です。

美味しい素材を、無理やり混ぜ合わせて。
取り返しのつかない料理になってしまった…。

そんな印象。

とにかく、作品に漂う違和感。

「これじゃないだろ」感。

この作品を三行で言うと。

北斗の拳なマッドマックスな世界で。
ウォーッキングデッドしながら。
ヒャッハーがクローズしちゃうお話。
わかりますか?

ファミリーな人たち。

ルカ。
荒野を放浪していた少年。
ギャング団『ベベルズ』に捕まったところを『J・R・F』に助けられる。

シャチ。
ギャング団『J・R・F』のリーダー。

シド。
『J・R・F』の副リーダー。弓矢の名手。

ケチャップ。
『J・R・F』の食料係。怪力の持ち主。

ターボ。
『J・R・F』のメンバー。偵察役。

ピピ&ポポ。
『J・R・F』のメンバー。常に行動を共にするコンビ。


違和感その1。

その世界に似合わぬ不良感。

文明が崩壊した世界。
最初の見開きページの数行で説明が終わります。

ちょ、雑すぎ(苦笑)

そして出てくる、ヒャッハーな集団。

ちょっと、もう!

このマッドマックス感。

不良というレベルではありません。
武装集団…なはず。

でもね。

考え方や行動パターンが、まるでクローズな人達と一緒。

生死がかかっている。
奪い奪われ、死と隣り合わせ…。

そんな雰囲気まったくなし!!

うおおおお?

ドゴォ?

殴り合いって(笑)

まるで不良同士が小競り合いしているような空気感です。

もう一度書きます。

これは文明が崩壊した未来のお話です。


違和感その2。

綺麗な衣装、装備。

文明崩壊後の荒野のような世界。

なのに!?

ギャング団全員が同じコスチューム。

何故、みんな同じ衣装が揃えられるのか?

その服や装備はどこで調達するんだ?

さらに、もう一度書きます。

これは文明が崩壊した未来のお話です。


違和感その3。

ウォーキングデッド?

謎の感染症、黒目病。
要するに…。

ゾンビです。

荒廃した世界に、さらにゾンビがいたるところに出没するという。

「何故そうなったのか?」は、ほぼ説明なし。

ゾンビに襲われる怖さや、死ぬとゾンビになる、その恐怖は描かれません。

とりあえず「そういうもんがいる」で物語は進んでいきます。

この、ゾンビ設定いる?

違和感その4。

女性がいない。

いや、本当に。

3巻まで一度も出てきません。

流石におかしいだろう?

文明崩壊後のコミュニティこそ、男と女の役割がハッキリ分かれるはず。

当然、女の人は男の集団の庇護を受けなければ生き延びれられなくなるでしょう。
男の集団は、本能のままに欲望のままに女の人を求めるでしょう。

当然、力ある集団なら女の人を囲おうとするはず。

それがない。

どの集団、ファミリーにも女性の姿がない。

どこも男子校のヤンキーみたいなのばっかりです。

唯一見つけたのがこの1コマ。

って、ゾンビかよ!(笑)


さて、評価は?

Amazonレビューを覗くと。

今までの高橋作品にはなかったような辛辣レビューの数々。

『クローズ』『WORST』など今までの過去作品。

展開がワンパターンではありながら、それでも不良漫画の王道を描いていたからこそ、高い支持を得ていたと思います。

今作は、そのワンパターン、男たちの熱い戦い。

不良という存在が、あまりに荒廃とした世界観にミスマッチ。

なんでこうなった?

大御所になると、何をやっても許されるんだなぁ…と。

これを「GO!」してしまえるのがすごい。
編集との力関係もが透けて見える作品です。

最新刊3巻までを読みました。

「もういいか」と思いつつも。
「まだもうちょっと」と読んでしまう。

その引き込み方とテンポの良さは流石ではありますが…。

でもなぁ。

やっぱり違和感あるんだよなぁ。

これじゃないんだ。

異世界SFアクションなんかにせずに。

普通に学園不良モノでいいのでは!?

なんて思ってしまいます。

ファンの人ごめんなさい。
というか、ファンの人ほどガッカリすること請け合い、の【星3つ】です。

1巻から読む
(2017〜)


【その他の 高橋ヒロシ 作品】

WORST 全34巻
(2002〜2009)

QP 全8巻 外伝1巻
(1998〜2001)

クローズ 全26巻
(1991〜1998)

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