迷宮ブラックカンパニー

No.295
カテゴリ:ファンタジー/ギャグ
オススメ度5 ★★★★★☆☆☆☆☆
著者:安村洋平
出版社: マッグガーデン (2017/5/10)
発売日:2017/5/10(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「なんでこうなった…」

ハイ、また異世界とばされ系(笑)

最近、多いですな〜。

ダンジョンで生き残れ、社畜戦士。

って、なんじゃこの作品紹介文!?

ダンジョンで社畜?
わけわかりません。

ということで読んで見ました。

それがこの「迷宮ブラックカンパニー」です。

あらすじ

不労所得で働かないで済む生活をしていた人生の勝ち組、二ノ宮キンジ。

ある日、気づけば飛ばされた先は魔物たちが働く異世界だった!

それから4か月。
ついにダンジョンという鉱山で働くハメに。

彼はもう一度、この異世界で勝ち組となれるのか…?


感 想

異世界 ✖️ ブラック企業。

魔物が跋扈するファンタジー世界とブラック企業の組み合わせ。

いわゆるギャップを狙ったこの設定。

楽して儲けたい主人公が、その対極たる肉体労働に従事する。

しかし真面目に働くのはイヤ。

持ち前の頭脳とハッタリで異世界でも成り上りを目指すというストーリー。

で、働いてる先がブラック企業であると…。

うん?

ブラック企業の定義がちょっと違くね?

ブラックというより、肉体労働。

鉱山労働者のソレ。
しかも昔の。

ツルハシ持って、ダンジョンで鉱物を掘る。

そんなのブラックでもなんでもなく。

使役でしょうww


ブラックな人たち。

二ノ宮キンジ。
ある日異世界に飛ばされる。
働いたら負けと思っている。

ワニベ。
真面目がゆえに、キンジの口車に乗せられる。
なんだかんだ相棒的な立ち位置に。

リム。
ダンジョンの地下で遭遇した大食いの魔物。
キンジを食べない交換条件に、美味しいものを食べさせるという約束で味方につけた。

見た目は幼女だが、本当の姿はこれ。

デトモルト魔鉱遺跡。
かつてダンジョンと呼ばれた場所。
魔石という、この世界のエネルギー源を採掘している。


異世界で成り上がれ!

今作の見どころ。

それは異世界に飛ばされるという逆境にもめげす。

そこでも成り上がろうとする主人公の生き様。

でもね。
それを素直に応援できない主人公像。

人を出し抜き、口八丁手八丁。
自分だけ楽をしようと画策するその姿。

うん、いい感じにゲスいぞ。

そして巡り巡って、必ず失敗する展開。

この因果応報っぷりにスッキリ(笑)

さて、評価は?

突然始まる異世界生活。

この手の作品は、やはり1巻目のテンションが大事だと思うんです。

その後も読み続けたくなるほどワクワクするか。
もしくはバカらしくて笑ってしまうか。

そういう意味では1巻は無難な滑り出し。

ストーリーのテンポも、毎回失敗するオチもいい。

ただ突出したワクワク感は今のところない。

ふ〜ん…。という具合。

1巻終盤でダンジョンの探索部署に異動になった主人公。

そこで一発逆転を狙い、地下で内緒で会社を立ち上げるというところで終わります。

これ、タイトルかよ!

もっとブラック企業での失敗コメディが続くと思いましたが…。

どうやら大きく展開しそうな気配です。

さてさて「異世界成り上りストーリー」となるのかどうか。

次巻も読むか迷う、の【星5つ】です。

1巻から読む
(2017〜)


【その他の安村洋平作品】

対魔導学園35試験小隊 全2巻
(2015)

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