No.255
カテゴリ:ファンタジー/グルメ
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:原作:支援BIS 作画: 菊石森生
出版社: 講談社
発売日:2017/3/17(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「かくして老騎士 バルド・ローエンは旅に出た」
枯れ専のみなさま!
寄っといでーーー(笑)
かつてこれほど渋いファンタジー漫画があっただろうか!
もう、このタイトルが気に入りました。
それがこの「辺境の老騎士 バルド・ローエン」です。
あらすじ
金も名誉も捨て。
老騎士バルドは死にゆくための旅に出た。
ひとりぼっちで美味しいご飯に舌鼓を打ち、ひとりぼっちで見慣れぬ景色に感嘆する。
しかし彼は、いつしか辺境の領主争いに巻き込まれていく…。
渋い。渋すぎる。
ファンタジーなのにリアル騎士道かっ!
本作は魔獣が出てくるようなファンタジー世界。
そんなファンタジーものに出てくる主人公キャラといえば。
かっこよくて!
強くて爽やか!
そしてイケメン!
まさに主人公!という勇者や騎士ばかり。
だいたい同じ設定じゃないですか。
そんなジャンルへ。
ガチの老騎士登場です。
御年58歳!!
なぜこんな爺さんを主人公にしようと思ったんだろう?
でも、その目の付け所が面白い!
同名小説のコミカライズです。
投稿型web小説サイト『小説家になろう』にて、平成24年4月から連載開始。
そこで人気を博し、小説が書籍化となり。
さらに今回、コミカライズとなった模様。
実は小説のことは知らなくて。。
表紙とこのタイトルに惹かれ手に取りました。
で、この漫画版しか読んでいませんが。。
うん、予想以上!
仕える主家の領土争いの火種にならぬために。
あえて引退し、放浪の旅に出る最強の騎士。
この設定が渋い。
そして魔獣が出てくるような世界でありながら。
それから守る騎士たちの力は人間のそれ。
装備や武器はまるで中世。
飛び抜けたファンタジーな設定はありません。
超人的な剣技もなければ魔法もない。
あくまで地味に。
体を削り、傷だらけで戦う。
この地味さが良いぞ!
辺境の人たち。
バルド・ローエン
辺境パクラを守護するテルシア家の元筆頭騎士。
四十年に渡り魔獣や賊と戦い続けた。
〈人民の騎士〉と呼ばれた大豪傑。
30年前はこんなだ!
アイドラ・テルシア
領主の孫娘。
少女の時からバルドに懐く。
やがてテルシア家と領土争いをしているコエンデラ家に嫁ぐ。
ヴェン・ウリル
コエンデラ家に殺し屋として雇われた傭兵。
バルドの命を狙う。
グルメも見所。
主人公バルドの目的の一つが、各地の旨いもの食べ歩き(笑)
最近の流行りですね。
ロードムービー的な漫画では欠かせないお食事シーン。
シリアスな展開の中にも、きっちりとグルメネタを入れてきます。
グルメネタといえば。
美味しく食べる主人公の顔が命です。
ということで。
ローエン爺の食べっぷり見てみましょう!
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はい、これ。
何これ。可愛い。
こんな顔したじいちゃんが川魚をホクホク食べるんです。
美味しそうっていうより。
楽しそう(笑)
一緒に食べてぇ!!
しかも刺客が襲ってきてる時だっていうのに。
下処理の終わった魚の心配。
爺さん、余裕かっ!!
さて、評価は?
やはり原作小説の漫画は作画がハマると読みやすい!
このバルドの描き方が僕的には好き。
メリハリある爺の表情が楽しい。
さて。物語はまだ序章。
これから壮大な旅路が始まる模様。
旅立ちを描いたこの1巻。
出だしとしては上々かと。
まずは「面白かったわ」の【星6つ】。
次巻からの展開に期待です。
小説版はWebでも読めます。
➡︎「小説家になろう」辺境の老騎士