幻想ギネコクラシー

gensou_cover

No.141
カテゴリ:SF/ファンタジー
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆

著者:沙村広明
出版社: 白泉社
発売日:2014/3/26
巻数:1〜2巻以下続刊

「自由に!清廉に!時に百合っぽく生きていこう!!」

gensou_1

「無限の住人」で有名な沙村広明先生のサイケデリックな短編集。
奇想天外なストーリー。
SF、ファンタジー、ブラックコメディ、なんでもあり。
その数、なんと贅沢に12本。
それがこの「幻想ギネコクラシー」です。

概 要

収録作品は以下の12編。

1.鳳梨娘(フォーリーニャン)
2.かまくりあん
3.楽園からのハッピー・バースデー
4.筒井筒
5.コップと泥棒、その妻と愛人
6.新世紀ゴッドスレイヤー
7.青い珊瑚礁2011
8.オムレツの想い出
9.惑星ソラリッサ
10.健啖家・最後の晩餐
11.殺し屋リジィの追憶
12.イヴァン・ゴーリエ


感 想
よくこんなお話を何本も思いつくなと!
確実に頭が変な…イヤイヤ…すごい才能です(笑)

僕的にはSF色の強いブラックコメディ、
4.筒井筒
9.惑星ソラリッサ
が大のお気に入り。

そうなんです!
つまるとこコメディなんです。

設定もさることながら、必ずと言っていいほどオチる。
ブラックなオチがついてきます。

このオチが素んんん晴らしいんですっ!
だからどんなに救えない話であっても悲壮感がありません。


ギネコクラシーって?

そして沙村作品といえば、切れ長の怜悧な眼差しのヒロイン。

凛とした気品!
まさに憧れのお姉さまたち。

gensou_2gensou_3gwnsou_4

タイトルでもある「ギネコグラシー」とは女性上位、女権政治のこと。
つまり女性キャラが強いという意味でつけたとのことですが…。

うん?
Uuuuunnn??

そうなってないやーーんwww!


本作ではヒロインたちは軒並み悲惨な目に!
ああ。。。

なのに。。。
どうしてこんなにニヤニヤしてしまうんだ…。
ブホッ!!と吹くこと複数回。
自分の変態スカウターが上がるのを感じちゃいます。
ほんま頼んます…。


さて、評価は?

各エピソードのあとに1ページ、ちょこっとラフなイラストと一言が添えられてるいるのですが、こんな細かいとこまで面白い。

もうセンスの塊です。
満足の【星8つ】

王道ファンタジーが好きな人、ハートフルなお話が好きな人。
このブラック感は受けつけないかも。

好き嫌いが分かれそうです。
でも僕は大好きです。ハイ。


2巻を読みました。

(2017.4.28)

【6/4更新】

3年越しに!!

ついに2巻が出ました。

相も変わらずのブッラクなワールド。

キレッキレなセリフ。

文句なく面白い。

連載の合間にコツコツ描き下ろして行く。

こういった短編が面白いというのは、やっぱりすごい。

1巻から読む
(2014)


【その他の沙村広明作品】

波よ聞いてくれ 1〜4巻
(2015〜)

春風のスネグラチカ
(2014)
記事を読む

ベアゲルター 1〜3巻
(2013〜2016)

ハルシオン・ランチ 全2巻
(2010〜2011)

ブラッドハーレーの馬車
(2007)

おひっこし
(2002)

無限の住人 全30巻
(1994〜2013)
記事を読む

スポンサーリンク
osuman_336x280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
osuman_336x280