No.356
カテゴリ:ドラマ・サスペンス
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:原作:ハジメ 作画:オオイシヒロト
出版社: 秋田書店
発売日:2017/6/8(1巻)
巻数:2巻完結
「牝犬(ビッチ)には気をつけろよ」
な、なんだこの巨乳は!?
表紙から放たれる禍々しいオーラ。
おそらく単純なエロではない。
明らかに曲がったエロだ。
そんな予感を感じつつ。
「当たり」か「ハズレ」がどっちかに違いない。
う~~~ん、、いったれ!!
と言う気持ちで手に取ったのが。
それがこの「美しい犬」です。
あらすじ
高校2年生・森澤フミオ。
ある日、同級生が行方不明になったことを知り、クラスメートの宮下ヒナコと彼の足跡を探す。
そして出会う白く美しい犬…。
思春期の性は静かに崩壊していく…!?
背徳トリビュートサスペンス!!
あっははは!!
想像の遥かナナメ上!
なんだこれ?
なんだこれ?
2回言うほど、なんだこれ(笑)
物語は学園サスペンス + 思春期エロ。
ある日、同級生が失踪する。
彼はどこに消えたのか?
巨乳のクラスーメートと行方不明の同級生を探す。
ちょっとした探偵ごっこ。
それがきっかけで二人は急速に仲良くなっていく…と。
少年の鬱屈した性への目覚め。
悩ましいほどの性への衝動。
うんうん、これは分かります。
サスペンス仕立ての展開も引き込まれる。
予想より面白い。
だがしかし!!
そこに、出てくる「美しい犬」。
タイトルにもなっています。
これ、何かの比喩表現かと思っていました。
もしくは、事件の謎かけや、暗号とか。
うん、ガチに犬。
この犬、失踪事件に関係があるのか?
謎の鍵を握ってるのか?
突然の登場に頭に飛ぶ、はてなマーク。
裏通りに入っていく犬。
追う主人公。
うん?
ううん???
犬が寝転んで。
主人公が犬の乳首をコリコリ…。
犬:ハァハァ。
主人公:ハァハァ。
俺:ハァァ???
何でこうなる?
この漫画を一言で言うと。
犬に手◯ンする漫画。
嫌悪感が半端ねぇ・・。
犬好きの方は読まないでください。
もう一度言う。
なんだこれ???
美しい犬な人たち。
森澤フミオ。
普通の男子高校生。
スマホで動画を撮るのが趣味。
兄と父の3人暮らし。
宮下ヒナコ。
巨乳のクラスメート。
行方不明になった同級生を探す。
森澤イサオ。
フミオの兄。成績優秀な大学生。
家に彼女を連れ込む。
カオリ。
兄・イサオの彼女。
フミオを誘惑する。
白い犬。
謎の美しい犬。
歪んだリビドー。
主人公が巨乳のクラスメートに「副乳」があることを聞かされる。
そして触らせてもらう。
ここで「性欲」と「副乳」が強烈に結びついてしまいます。
そこへ現れる「美しい犬」。
主人公が「犬の副乳」に魅せられる。
犬に性欲を覚え、興奮してしまう。
誕生する、歪んだリビドー。
その自己の変態性に気付き、悩み、葛藤する。
ううむ。
この流れまでなら、まだ変態青春漫画として納得できたかも。
押見修造先生の「惡の華」とか「ぼくは麻理のなか」とか。
そちらに通ずる空気感はある。
でも、ギリギリのところでそうじゃない。
全てをおかしくしているのは、この。
「美しい犬」。
リアルに動物的に描くわけでもない。
かといって擬人的に描くわけでもない。
目だけが女性の眼差しという。
このアンバランスな作画スタイル。
狙っているのかもしれませんが…。
なんとも気持ち悪い。
犬は犬で媚びた眼差しで興奮とか。
から~の、手◯ン…。
おい、いや、あの。。
もう、勘弁してくれ!
マニアックが過ぎますぞ!
その結末!!!
同級生はどこに行ったのか?
美しい犬の正体とは?
そしてフミオを誘惑する兄の彼女。
その真意とは?
全てが繋がる最終話。

えええーーーー??
イッテQの宮川大輔ばりに声が出ます。
なんじゃこれ!!
こんなオチありえるのか?
無茶苦茶すぎる(笑)
超スッキリとしない読後感。
どんな結末だったのか?
そして牝犬(ビッチ)とは誰なのか?
それは本編でお確かめ下さい。
さて、評価は?
最初にも書きました。
嫌悪感が半端ないと。
いや、本当に。
犬好きの方は読まないでくださいね。
じゃ、オススメすんなよ。
ってことなんですけど。
なんやかんや言いながら。
この暗い劣情の波の勢いに。
ガッツリ引き込まれて読んでしまいました。
ストーリーそのものも。
そしてぶっ飛びすぎのオチも。
賛否両論でしょう。
いや、否定の意見がかなり多いはず。
でも、何だか心に残るそんな一作。
でも、本棚には置いておけないそんな一冊。
こそっと【星6つ】でオススメでです。
【その他の作画:オオイシヒロト 作品】