空中庭園の人々

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No.142
カテゴリ:SF/ファンタジー/1巻完結
オススメ度5 ★★★★★☆☆☆☆☆
著者:冬目景
出版社: 幻冬舎
発売日:2016/4/23
巻数:1巻完結

「地球に攻めてきたりしないでね」

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「羊のうた」「イエスタディをうたって」の冬目景先生の短編集。

表紙がとても綺麗。

冬目作品はとりあえず買います。
僕が作家買いする作家さんの一人です。

概 要

収録作品は以下の6編。

1.ELEMENT7
2.コビト事情
3.Apartment of the Dead
4.夕闇古書市
5.天国のドア
6.青密花

SFあり。ゾンビあり。
ファンタジーあり、ドラマありと。

冬目先生の短編集ということですごく楽しみで。

じっくり読んでみました。


感 想
う…む。
面白いが…普通。

それなりにまとまっていますが…普通。

なんだろう。
外れはないけど、当たりもないこの感じ。

勝手言ってすみません!

あらすじ&1カット

1. ELEMENT7
部屋に突然現れた宇宙人。なし崩しに同居することになるが…。

2. コビト事情
ある日、小人が見えるようになった青年。小人の目的とは…?

5. 天国のドア
死んでしまった少女。現世の未練を断ち切らなければ地縛霊になってしまうが…!?

6. 青密花(せいみつか)
7年前に自殺した姉。ある日、姉宛に手紙が来る。その内容とは…?


表紙に期待しすぎた…。

正直、統一感のない短編集です。

それもそのはず。

1編目の「ELEMENT7」が2011年作。
6編目の「青密花」は2016年作。

実に5年もの開きがあります。
多分、その時々で冬目先生が描きたいものを描いたのだと思います。

絵柄は別に大きく変わっていません。
作画的な違和感ではなく。

大きなテーマもないまま描きためた短編をひとつにしちゃう。
その「とりとめのなさ」への違和感かもしれません。

表紙のワクワク感、どこいった!?

ハッキリ言って、SF系はイマイチ。
ファンタジーもそれほど突飛な設定もなし。

一番最近の作品「青密花」が最も初期の空気感が出ています。
そして、ダントツに良い。

冬目先生はやはり刹那的で耽美な作品がいい。

コメディはちょっとお固い。


さて、評価は?

大好きな作家さんですが今回は【星5つ】

冬目作品はやはり長編がいいですね。

新連載「空電ノイズの姫君」もスタートしましたし。
また何年か追っかけていきそう。

でも「イエスタディをうたって」みたいに全11巻で足掛け18年も…というのはナシでお願いしたい(笑)

全1巻を読む


【その他の冬目景作品】

空電ノイズの姫君
(2017〜)
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マホロミ 全4巻
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幻影博覧会 全4巻
(2005〜2011)

文車館来訪記 全1巻
(2004)

LUNO 全1巻
(2003)

イエスタデイをうたって 全11巻
(1998〜2015)

羊のうた 全7巻
(1996〜2002)

黒鉄 全5巻
(1996〜2001)

僕らの変拍子 全1巻
(1995)

ZERO 全1巻
(1995)

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