No.354
カテゴリ:SF/ダークファンタジー
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆
著者:原作:金城宗幸 作画:にしだけんすけ
出版社: 小学館
発売日:2017/5/30(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「なん、だこれ?」
『神さまの言うとおり』『僕たちがやりました』と。
ヒット作を連発し、今や最も注目を集める原作者。
その金城先生の最新作が出ました。
今作も癖のありそうな作品になりそう。
それがこの「ジャガーン」です。
あらすじ
交番勤めの警官・蛇ヶ崎晋太郎は同棲中の彼女と、このまま結婚して家庭を持って子供が生まれて――という未来をつまんなそうに思っている。
ある日、目前に壊人(カイジン)が出現!
…と、その瞬間、右手に異変が…!!
『神さまの言うとおり』から感じてました。
そのふざけたようなネーミングセンス。
今回は、怪人ならぬ「壊人(カイジン)」。
出てくるその壊人たちの名前がまた…。
ダセェww!(笑)
全力でダサい!!
いや〜、いいわぁ!!
古臭さを、わざと逆手にとるようなネーミングセンス。
きっとニヤニヤしながら考えてるんだろうなぁ。
なぜか突然に壊人となってしまう主人公。
ところが、完全に化け物になったわけではなく。
いわゆる人間の心を残したまま「壊人」の力を操る存在になると。
悪の力で悪を倒す。
昭和のダークヒーロー物のような、この設定。
おうおう、いいねぇ!!
だって。
タイトルで分かるじゃないですか。
「ジャガーン」ですよ。
どうしましょう。
無性にオラ、ワクワクすっぞ(笑)
壊人な人たち。
蛇ヶ崎晋太郎(じゃがさき しんたろう)。
交番勤務のしがない警察官。
ある日、壊人に遭遇し、自らも壊人として目覚める。
ベル。
蛇ヶ崎と同じ交番勤務の後輩。
イギリス人ハーフの美人。
毒山田惨死郎。愛称、ドクちゃん。
謎のフクロウ。喋る。
壊人の元、キチガエルを食す。
松屋町散春(まつやまち ちはる)。
蛇ヶ崎と同じ壊人戦士。
木を操る。
壊人って何?
すべての元凶は「マッドゼノパス」というカエル。
ある日、空から無数に降ってきました。
人間を「基地」にして成長します。
通称:キチガエル。
このカエルに取り憑かれると、抑圧された欲望を持った人間は、壊人となってしまいます。
欲望を解き放たれ、壊人となっていく人々。
高圧!上司壊人 キルベロ!!!
祝福!花嫁壊人 メデタウロス!!
えっとwww
なんだ、これ(笑)
深く考えてはいけません。
そういうもんなんです。
襲い来る壊人たち!
どんどん出てくるぞ!
これが壊人戦士、ジャガーンだ!
ある日、勤務中に壊人に襲われた蛇ヶ崎。
その時、彼にも壊人の力が発現します。
右手が銃に変化するぞ!
その弾丸を撃ち込むと、敵の壊人はバラバラだ!
形を変えることもできるぞ!
スナイパー型になったり。
取り憑いた「キチガエル」が「オタマジャクシ」であったため「壊人」になりきらなかった主人公。
右手にのみ、力が現れます。
ただし力を使いすぎると、一気に全身が壊人へと侵食されてしまいます。
壊人化を防ぐには?
壊人を倒す。
⬇︎
元凶のキチガエルが出てくる。
⬇︎
フクロウ、ドクちゃんが食べる。
⬇︎
出てくるドクちゃんのフン。
フンガーボールゲット!!!
そのフンを体に取り入れることで、壊人化を抑えられる。
フンガーボールwww
やめて、草生えるw
壊人を倒すことで壊人化を防ぐ!
ただし力を使いすぎると自らも壊人となってしまう。
すべての壊人を倒すまで終わらない。
これです、これ!
これぞダークヒーローの王道じゃないでしょうか!?
そして、ジャガーンの誕生です!
さて、評価は?
既刊2巻。
まだまだ謎は深まるばかり。
ドクちゃんこと、カエルの天敵たる存在はなぜ生まれたのか?
もう一人の壊人戦士は敵か味方か?
もう、ワクワク要素がテンコ盛り。
SFとファンタジーとブラックコメディがブレンド。
まるで毒々しいスパイスのように。
じわじわと読後感を侵食してきます。
一気に読んでしまう。
そんな勢いがあります。
ちょっと癖のあるヒーローの物語。
さぁ、これから。
救いようのないダークな話になっていくのか?
それとも希望はあるのか?
いけいけ、ジャガーン!
負けるな、ジャガーン!
なんて、ナレーションを入れたくなる【星7つ】でオススメです。
またも続きが気になる作品が出てきました。
次も追っかけます。
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