No.132
カテゴリ:ホラー
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆著者:伊藤潤二
出版社: 小学館
発売日: 1998/8/
巻数:3巻完結
「この町はうずまきに汚染され始めている…」
ホラーコミック界の旗手・伊藤潤二先生の長編ホラー。
「うずまき」をめぐる怪異譚。
あらすじ
海辺の町、黒渦町。
その町で暮らす女子高生・五島桐絵。
彼女の周りで次々と”うずまき”の怪異が起こる。
うずまきに取り憑かれた男。
傷跡がうずまきとなったクラスメイト。
巻髪が渦となり取り憑かれた少女…。
「うずまき」というテーマ一つでよくぞここまで色んな切り口の話を作れるものです!
この作品を読んで思うこと。
ホラーとギャグは表裏一体。
ホラーかギャグか?
お風呂で必死に渦を作るおっさん。
ぐぐぐ…なおっさん。
びょんびょん死体。
こんなのギャグでしょう!?
で。
こういうシーンのあとに怖いことが起るんですよ!
ギャグだと思っていたことがパタンと裏返るとホラーになる。
ホラーだと思っていたことにギャグが隠れている。
このさじ加減が絶妙のバランス!
さて、評価は?
当時、スピリッツで連載が始まり、そこで初めて読んだ伊藤潤二作品は衝撃でした!
「なんじゃこりゃ??」の連続。
綺麗だけどグロイ。怖い。
あと時折面白い。。
ちなみに本作のせいで、一時カタツムリが嫌いになりました…。
(理由は読めばわかります)
一話完結の短編ホラー集に比べ、本作では伊藤先生の遊びの要素が楽しめます。
ラストに近づくにつれてグロさ、怖さが増していきます。
3巻完結。一気読みがオススメの【星7つ】です。
【その他の伊藤潤二作品】
*伊藤先生の短編集は様々なヴァージョンで刊行されています。
収録内容がかぶる場合もありますので、幾つかは省略しています。
電子書籍化しているものを中心に載せています。
溶解教室
(2014)
記事を読む
第1巻 富江 上
第2巻 富江 下
第3巻 双一の勝手な呪い
第4巻 死びとの恋わずらい
第5巻 脱走兵のいる家
第6巻 路地裏
第7巻 首のない彫刻
第8巻 うめく排水管(記事を読む)
第9巻 墓標の町
第10巻 フランケンシュタイン
第11巻 潰談(記事を読む)