とこよかくりょ

tokoyo

No.116
カテゴリ:ホラー/2巻完結
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆

著者:伊藤静
出版社: 講談社
発売日:2013/7/23
巻数:2巻完結

「僕に・・・まかせて」

除霊漫画は数あれど。
霊をパクッと飲み込んじゃうのは初めて。

一風変わった霊漫画を探している方にはオススメです。
それがこの「とこよかくりょ」です。

あらすじ

死者の遺した思いを飲み込み回収する、特殊な能力者。

「漠人」と呼ばれる、ワケあり物件専門の除霊を生業とする一族の青年、蓮。

彼は様々な”思い”を残して現世とあの世の狭間にとどまる魂をあの世へと導く。


感 想

基本、1話完結のエピソードです。

除霊というと悪霊と戦うというイメージになりがちですが本作は違います。

思いを残した魂に寄り添う。
霊はおどろおどろしい姿から生きていた頃の姿に戻ります。

最終的には霊を「喰らう」わけですが、それはまるで救済のよう。


とこよかくりょな人たち。

蓮。「漠人」の中でも飛び抜けて力を持つ青年。
過去に何か秘密がありそうだが…。

高田。不動産会社を経営。
祖父の代から「漠人」と共にワケ有り物件の掃除をしている。

鈴。 フリーの「漠人」。お金が一番。
蓮とは古くからの知り合い。


漠人のお仕事。

霊と交信する前。
ニュルニュル何か霊的なものがいっぱい入ってくる。

グロし。

除霊はパクッ!

未練のある霊にとっては、この食べられることが救済となります。


グロテスクなのにハートフル。

ファンタジーとホラーが同居しています。

このミックス具合、バランス感は今まで読んだことありません。

とても不思議です。
いうならば、ファンタジック・ホラー。

作画が緻密なんですね。

だから、綺麗なものも醜いものも同じだけ描けてしまう、そんな印象。

ファンタジーな時。

ホラーな時。

このギャップ!

すごくないですか?

1巻の最初はハートフル路線が強く、後半になるにつれてホラー要素が増えていきます。


打ち切り!?

残念なのは2巻で終わってしまうこと。

打ち切りです。
ガーーーン!!

登場人物も増えて、これからというところだったのに。
未回収の伏線もあったのに。

急に終わってしまいます。


(⬆︎蓮を追っかけていた謎の人たち。どこ行った!??)

面白いんだけどな…。

ホラー要素が増えすぎたのがウケなかったのかな?

あぁ!勿体無いーー。

全2巻を読む


【その他の伊藤静作品】

三十路飯

福助 全2巻

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