No.44
カテゴリ:ホラー
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆著者:押切 蓮介
出版社: 幻冬舎コミックス
発売日: 2010/9/24
巻数:2巻完結
「このままでいいんか…? やられ損のままでいいんか…?」
可愛らしいタッチから残酷な描写を生み出す。
その独特のスタイルでホラー作品を描く押切先生の中編ホラー。
あらすじ
ある中古住宅に引越してきた平凡な家族。
これから新しい家で期待に満ちた新生活が始まるはずだったが…。
感 想
引越してきたその日の夜。
兄弟でダンボールの上に布団を引いて星を眺めながら眠りにつく。
そんなシーンが印象的。
暖かい家族団欒が最初に描かれているからこそ!
あとからふりかかる理不尽な不幸と残虐な展開のギャップが凄まじい。
1巻では完璧に打ちのめされ、崩壊する家族の様が描かれます。
このまま終わったら後味が悪いなぁ…と思いきや!
2巻では怒涛の「生きている人間」の巻き返しが始まります。
この家を取り巻く不幸の謎の答えが明かされ、それに立ち向かっていく様子が
他のホラー漫画とは一線を画している気がします。
決してハッピーエンドになるわけではないが、ある種スカッとするこの読後感。
オススメです。
【その他の押切蓮介作品】
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(2012〜2013)
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(2008)
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