No.41
カテゴリ:ホラー
オススメ度4 ★★★★☆☆☆☆☆☆著者:和夏弘雨 原案:碧海景
出版社: 講談社
発売日: 2015/6/27
巻数:1〜7巻以下続刊 <連載中>
「冥奴様が迎えにくる」
タイトルにすごく惹かれた作品。
一時期、電子書籍のバナー広告にたくさん出てましたね。
気になったので読んでみました。
それがこの「火葬場のない街に鐘が鳴る時」です。
あらすじ
人口6000人、山あいの小さな町・みとず町。
その田舎町では夕方6時になると不協和音の鐘が鳴り響く。
その音が聞こえたら、夜明けまで決して外に出てはいけない。
10年ぶりに東京からこの町に戻った勇人は、この掟を知らずに破ってしまう。
そこに現れたのは、冥奴様と呼ばれる得体の知れない化け物だった…。
導入部は上手いです。
暗くなってゆく田舎町の風景から醸し出される、圧倒的な閉塞感と不安感。
そして現れる冥奴様の不気味さ。
電子書籍の試し読みで、一話目で引き込まれました。
うおお。
これは面白そう!
…と思ったのに。
出オチとまではいかないものの。
最初の勢いは何処へやら。
巻を重ねるごとに怖さが薄れていきます。
また、登場人物たちの行動や心理に「?」となる部分が多い気がします。
何故そこで行く???
隠れてればいいやん! みたいな。
あと主人公が冥奴様に慣れてしまうのが早くないですか?
さて、評価は?
物語はだんだんと「冥奴様」の生まれた「謎解き」にシフトしていきます。
話が進むにつれ、最初の「怖さ」は完全になくなってしまいました。
なので【星4つ】とさせて頂きます。
もっと一話冒頭のおどろおどろしさを続けて欲しかった。
「ホラー」よりも「謎解きサバイバル」が好きな人は楽しめると思います。