No.19
カテゴリ:スポーツ
オススメ度10 ★★★★★★★★★★著者:井上雄彦
出版社: 集英社
発売日: 2001/3(完全版1巻)
巻数:31巻完結/ 完全版は24巻完結
「あきめたらそこで試合終了ですよ・・?」
あまりに有名な安西先生のこのセリフ。
累計発行部数1億2000万部突破!
バスケ漫画の金字塔!
まだ、読んだことないですって?
なんと、もったいない~~!
死ぬまでには一度は読んでおきたい漫画です(言い切った!)
あらすじ
バスケど素人の不良少年・桜木花道。
一目惚れした赤木晴子は、なんとバスケ部主将・赤木剛憲の妹だった。
晴子にいいところを見せようと、花道は赤木キャプテンに勝負を挑むが…。
花道がバスケットに出会い、才能を目覚めさせ、どんどんとバスケットマンとして成長していく姿を描いています。
今から20数年以上も前の作品だなんて信じられませんね!
絵のクオリティ、ストーリー展開、キャラクターのオリジナリティ。
まさにレジェンド。
この20数年、何回繰り返し読んだかな(笑)
バスケの試合が中心なので、スピード感がメチャメチャ早く、
単行本もサクサクと読めてしまいます。
気づけば、もう最終巻?みたいな。
全31巻、6年間もの連載。
でも実は。
本作の時間軸はたったの半年間。
インターハイ1シーズンのみの記録なんです!
最高の作品に間違いないのですが。
欲をいえば、花道たちの3年間を見たかった!
90巻完結くらいで読みたかった!
なんて(笑)
スラダンファンなら誰もが思うこと。
でもそうなると「バガボンド」や「リアル」は生まれない訳で…。
それも嫌だな。
ちなみに完全版全24巻を息子と娘に読ませると。
読み終わった息子、「続きは?」
僕「いや..それで終わりやねん。。」
息子:「なんで???」
そうなるよなーー!
納得できない…完結。
これほどファンの中で終わりの受け取り方が別れる作品もないでしょう。
1996年、ジャンプで連載終了時。
最後の山王戦が終わった後。
「第一部・完」だったんです。
↑ココ!!
当時リアルタイムで読んでいた僕。
ポッカーン・・・・です!
「編集部と喧嘩別れして終わった」なんて噂話は何回とありました。
事実、スラダン終了の2年後に、井上先生は講談社に移り「バガボンド」の連載を始めます。
この噂はその後のインタビューで井上先生ご自身で再三否定しています。
あのラストは「想定通りだった」「こんなに良い終わり方はないな」と述べておられます。
でも。
それは20年以上経っているから言えることで…。
あの当時。
第2部再開を痛切に待ち望んでいた者としては、やはり納得しがたい。
だって、明らかに山王戦以降に当たるであろうライバルたちが、伏線として何度も出てきますからね。
どう考えたって名朋工業と戦う流れでしたからね。
これで終わるはずなんてない!
あれから20年。
でもね。
あれから20年たち「あれで良かったんだ」と思えるようになりました。
本編の最終戦となる山王戦。
あのテンション。
あのクオリティ。
週刊連載だったことを考えると、それはもう!
神がかってます!!
あれを超える試合を、あの後何試合も描き続けられるのか?
週刊連載で?
いや、そりゃ無理ですよ!
おそらく、どこかで失速していたはずです。
となると。
最高のクオリティの部分でパッケージされた作品となったわけで…。
やはりこのラストでスラダンはいいんです。
と、今ならそう思えます(遠い目)
あれから10日後。
そして。
これも書かずにはいられない。
連載終了から約10年後。
1億部突破に感謝の意を込めて、井上先生がイベントを行いました。
その内容がこれまたすごい。
とある神奈川県の廃校を使い、その教室の黒板23枚にチョークで「あれから10日後」の話を描くというもの。
黒板にチョークで!?
その発想もすごいですが、驚くべきはそのクオリティ。
ラフとはいえ、紙に描かれた漫画同様に読めてしまうんです。
内容もファンなら感涙もの。
主要な全キャラクターの「その後」を余すことなく描いています。
そして本編最後のあのシーン。
ここに繋がると。
スゲェよ!
うおおお。
生で見たかった!
そのイベントの様子はTVでも放映されましたし、ご存知の方も多いかと。
そしてイベント終了後には先生自らの手で、黒板を消してしまうという。
その儚さよ!
もう全てかっこいい。
この「あれから10日後」は、その黒板を撮影して書籍化したものが完全版として刊行されています。
まとめます。
あまりにも有名な作品です。
僕が今更長々と書くこともないでしょう。
え?十分長い?
スミマセぬ・・・。
まだ読んでない人はぜひ!
一気読みがオススメです。
1巻から読む 全31巻/完全版全24巻
(1991〜1996)
【その他の井上雄彦作品】
リアル 1〜14巻
(2002〜)
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