オフサイド

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No.37
カテゴリ:スポーツ
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:塀内夏子(真人)
出版社: 講談社
発売日: 1987/6/(1巻)
巻数:29巻完結(Kindle版は15巻)

「最後の砦はオレが守る」

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1980年代後半の高校サッカー部が舞台。
まだJリーグも発足していなかった時代。

1987年から1992年まで週刊少年マガジンに連載されていました。

それがこの「オフサイド」です。

あらすじ

類稀なサッカーセンスを持つ熊谷五郎。

サッカーの名門校に入学するはずが、アクシデントで無名の弱小高校に入学することになる。
そこに偶然集まってくる個性的なメンバーたち。

かくして新生サッカー部が結成されるが…!?


感 想
努力、友情、青春!

でもそれが嫌味でなく、胸を熱くして読めてしまうのは、この時代の漫画だからからこそ。

1年生を中心とした主人公たちの新チーム。

弱小チームと思われていますが、世間の下馬評を覆し、有名校を相手にどんどんと勝利していく。

始まる快進撃!みたいな。

昔のサッカー漫画らしい定番のストーリー展開です。ハイ。

とはいえ。

少年スポーツ漫画でありがちな、ファンタジーな必殺技開発!
打ち破ってバーン!という展開などなく。

メンバー同士の絆、反発、葛藤や嫉妬、そういった心理描写が大きく描かれています。

これはやはり作者の塀内夏子先生が女性作家である所以ではないかと。


男性ペンネームの謎。

ちなみに連載当初は男性ペンネームでした。

上の1巻の表紙をよく見てください…。

ズームイン!!

ホラ!ココ!「塀内真人」⬆︎

単行本の11巻から「塀内夏子」表記に切り替わります。

ちなみに「真人」って実の弟さんの名前らしいです。
姉ちゃん何してんの(笑) それはダメ!絶対!

「シュート!」の大島司先生や「金田一少年の事件簿」さとうふみや先生もそうですね。

当時の週刊マガジンでは、女性作家さんが描く「少年マンガ」だと評判が良くないということで男性ペンネームになったようです。

今ではまったく考えられない価値観ですよねぇ…。

でも今でもあえて男性ペンネームで少年漫画描いている女性作家さん、結構いますよね。

荒川弘、久保ミツロウ、田辺イエロウ、まだまだいます。

そういうものなんでしょうか???


さて、評価は?

そんなオフサイド。

スポーツ漫画でよくある何十巻かけて「一学年」とかでもなく。

ちゃんと高校入学から卒業まで3年間の活躍を描ききっているのもドラマ性を高めている気がします。

読み応えたっぷりな【星6つ】で。

ドーンと一気読みがオススメです!

1巻から読む


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