No.313
カテゴリ:ファンタジー
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆
著者:稲空穂
出版社: KADOKAWA / メディアファクトリー
発売日:2017/4/27(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「コノ世界ハ 今カラ アナタノモノ」
表紙がとっても気になりました。
剣を握りしめ泣いてる少女。
なんだか切なそう。
ということで早速読んでみました。
それがこの「おとぎ話バトルロワイヤル」です。
あらすじ
クラスでいじめを受けている高校1年生、国仲青葉。
ある日、不思議な契約書を拾う。
それは望みを叶えてくれる代わりに物語の主人公になる、というものだったが…?
なんだろう?
このジャンル。
サスペンス風ファンタジーと言いますか。
可愛い作画からは予想を裏切るシリアス感。
テンポの良いストーリー展開ながら、物語の本筋は見えません。
謎のベールにつつまれています。
この秘密っぷりが心地よい。
おとぎ話の主人公たちがバトルロワイヤル?
どうなるんだこの先?
おとぎ話な人たち。
国仲青葉。
読書が大好きな女子高生。
クラスでいじめにあっている。
「みんなと仲良くなること」を願う。
「不思議の国のアリス」の主人公となる。
ノア。
青葉が異世界で初めて出会った契約者。
「ロバを売りに行く親子」の主人公。
現実世界では実はすごい人物。
バトルロワイヤルは?
ありがちなファンタジー的なプロローグ。
謎の契約書を拾う。

望みを叶える代わりに「おとぎ話の主人公」になってしまいます。
いじめを受けていた青葉は「みんなと仲良くなること」と書きます。
願いが叶って。

ハイ、異世界!

前任?のアリスにその世界を託されます。
そして「不思議の国のアリス」のアリスとなった青葉。
この世界はどこかおかしい。
ゾンビのようになった物語のキャラクターたち。

腐って崩れてしまいそうな世界。
どうすればこの異世界を治せるのか?
謎は明かさず、引っ張る展開。
そして次々と出てくる「おとぎ話の主人公」たち。
さて、バトルロワイヤルはいつ始まるのかな?
1巻では物語の核心に触れずに終わります。
イラストからのコミカライズ?
最近とみに多くなってきたコミカライズ。
小説が元だったりするのが多いですね。
しかし、この作品。
なんと「イラスト」からコミカライズが始まったんです。
これってすごく面白くないですか!?
著者がPixivに公開していた、おとぎ話をモチーフにしたイラスト数点。
そのイラストが反響を呼び、イラストの作者本人がコミカライズをしたという流れ。
➡︎ こちらから
なっるほどなぁ。
剣を握ったアリス。
銃を手にした赤ずきん。
7人の刺客(小人)を従えた白雪姫。
鉄球をくくりつけたラプンツェル等々。
そのイラストへ多数のコメントの中に「こんな格闘ゲームがあったら面白い」なんてありますね。
一枚のイラストから物語が始まる…。
ちょっと。
これ、素敵やん。
さて、評価は?
イラストが上手くても漫画作品が上手いとは限らない。
むしろ残念な場合もあります。
一枚絵とシナリオありきの漫画は全く別物。
なんですが。
この作品は面白い!
なんだか右肩あがりで面白くなっていきそうな予感。
作画も綺麗だし、何より話の進め方が丁寧。
このようなご都合主義的なファンタジー作品なのに、主人公がその展開に戸惑い、恐る恐る行う仕草を一つ一つ書いていきます。
異世界に行きっぱなしではなく、現実世界に戻ってきたり。
異世界と現実のギャップもいい。
さて、あとは。
バトルロワイヤルがいつ始まるかです。
次巻からでしょうか?
まずは様子見で【星7つ】です。
次も追っかけます。
pixivコミックで試し読みできます
➡︎ こちらから