No.70
カテゴリ:SF
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆
著者:原作:太田垣康男 作画:C.H.LINE
出版社: スクウェア・エニックス
発売日:2007/10/25(1巻)
巻数:10巻完結
「同情するよ…羊の運命に…」
とにかくかっこいい!
フロントミッションという近未来が舞台のシミュレーションRPGを原作とした漫画です。
あらすじ
物語は架空の近未来、O.C.U連合(アジア圏を想定)とU.C.S連合(欧米圏を想定)とで勃発した第2次ハフマン戦争が舞台となっています。
フリーの戦場カメラマン、犬塚研一(いぬづかけんいち)を狂言回しに据え、
各戦場で巻き起こる凄惨なドラマをオムニバス形式で描いていきます。
1~5巻までは短めのオムニバス。エロもグロもあり。
戦争がテーマなので、悲しく、汚く、救いのない人間模様が中心となっています。
そして6~10巻は1つのエピソード「羊飼いの帰還編」。
この6巻からの勢いが凄まじい。
ガラッと作品のカラーが変わります。
この世界での主力武器は人型機動兵器の「ヴァンツァー」。
そのヴァンツァー同士の戦闘をメインとしたストーリーへと変貌を遂げます。
「羊飼いの帰還編」あらすじ
かつて部下を一人も死なせない「羊飼い」と呼ばれた伝説の元ヴァンツァー乗り常木楷。
戦場で行方不明となった同じくヴァンツァー乗りの弟・新。
弟の救出のため、傭兵となり再び戦場に戻る。
弟の救出のためには、最強のヴァンツァーを3機倒さねばならない。
兄は「羊たち」を従えゲリラ戦を挑む…。
ヴァンツァー攻防戦!
単にドゴオオオン!!
ズバァァァアアア!!
と言った安っい銃撃戦ではなく。
性能の上で圧倒的に勝る敵に、地形を考慮しての戦術、駆け引きで挑む。
その頭脳戦、心理戦が面白い!
もう!
このヴァンツァー攻防戦がすごい。
迫力、熱量、圧倒的!
6巻のエピソードからだけでも一読の価値あり。
最大の敵・ウォーク・オン・ファイア!
最速の敵・マーチ・フォー・フリーダム!
最強の敵・クイーン・オブ・マッドネス!
に、挑む羊飼いたち。
な、ナイフ!!
かっけぇぇえええ!!!!
さて、評価は?
この6〜10巻だけなら星10をつけたい!
でも1〜5の前半が悲惨ですからね..。
苦手な人もいるかと。
なのでオススメ度は差し引き【星7つ】ということで…。
世界観はもちろんゲームを踏襲していますが、ゲームをプレイしていない人でも十分に楽しめる作品です。
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