No.379
カテゴリ:SF
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆
著者:加藤康佑
出版社: 講談社
発売日:2017/12/8(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「未来を変えることはできる!」
ちょっぴり古臭い雰囲気の表紙。
人類滅亡を食い止めるため赤ん坊から人生やり直し?
その作品紹介の煽り文が気になり。
試し読みしてみたら、ハマりました。
それがこの「ベビーリターンズ~人生やり直し記~」です。
あらすじ
宇宙人との交信に失敗し、滅亡してしまった人類。
世界を救うため、残された選択肢は一つ。
それは、平凡な高校生・カケルが、0歳から人生をやり直して運命を変えること!
1度目の人生の記憶を頼りに、カケルは人類滅亡を阻止できるのか?
あの、これ。
もっといいタイトルなかったのか!?
表紙のいなたさを覆す、驚きの内容。
面白いやん!
これ、タイトルと表紙のデザインで損している気がするなぁ。
一言で言えばループもの。
主人公が過去に戻り人類滅亡を救う。
スケールでかすぎ(驚)
世界を救うために戻ったのに体は赤ちゃん。
ハイハイで精一杯。
「ドアを開ける」だけのミッションで数ページとか。
スケールちっさ(笑)
でも、この地味なミッションの連続が面白い。
リターンズな人たち。
飛越 カケル。
2000年1月1日生まれ。
人類滅亡を阻止するため赤ちゃんに戻った。
カケル・1歳Ver
宙乃 鈴子(そらの すずこ)。
同じクラスの女の子。
宇宙人と友達になるのを夢見ている。
飛越 エリ。
カケルの母。実家で同居中。
父の三郎とは確執がある。
飛越 三郎(とびこし さぶろう)。
カケルの祖父。
引退したが腕のいいエンジニア。
人類は滅亡しました。
2017年のある日。
それは突然に発表されます。
16年前の2001年から、宇宙人と交信を取っていたというもの。
その名も「ゼウス計画」。
しかしその発表から8時間後。
人類滅亡…と。
で、どこか天国のような場所で目覚める主人公。
そこでカタリベという謎の存在に出会い、チャンスをもらいます。
人類滅亡を阻止するために、もう一度生まれ直すというもの。
しかも!
記憶を残したまま。
これって嬉しいオプションですな。
と、まぁ。
めちゃくちゃ強引な導入部ではありますが。
SFって、こうやん。
そして前世の記憶を持ったまま、カケルは2000年の1月1日に戻ります。
ゼウス計画が始まるのは1年後の2001年。
果たして生まれてから1歳を迎えるまでに、破滅へ向かう「ゼウス計画」を止めることができるのか?
ミッションスタートです。
生後1ヶ月ですよね?
記憶を持ったまま生まれ直す。
ハイ、頭がいいのはわかります。
喋れるのもわかります。
でもね。
生後1ヶ月で…。
首すわってる!
ハイハイだと!?
体力って!?
お、おう…。
立つ・・・だと・・・。
ちなみに生後1か月!
みなさん、これ。
突っ込んじゃダメなやつ!
さて、評価は?
コメディタッチで進みますが、ストーリーはサクサク進み飽きさせない。
今作の最大の特徴は、主人公を赤ちゃんにしたこと。
これ、まだ4、5歳とか、小学生とか。
コナン的な年齢だったら、もっと描きやすかたはず。
生後1か月という、とんでもない設定にしたために。
ご都合主義的に進めないところが逆に良い。
⬇︎
祖父のパソコンを触りたい
⬇︎
部屋までたどり着きたい
⬇︎
ドアを開けなければ!
⬇︎
えいえいえい!!
ずっとこんな感じ。
地味なミッションを頑張る。
スケール大きなテーマの割に、日常的な風景から飛び出さない。
このアンバランスさが、とても好き。
マンガボックスにて連載中の本作。
電子書籍のみで刊行です。
1巻はとても面白かった。
まずは【星7つ】でオススメです。
気になってマンガボックスで続きを読んでみると、物語は大きく展開しています。
これは下手にちゃっちゃと進めず。
じっくりと描いて欲しい作品です。
『マンガボックス』で試し読みできます
➡︎こちらから