あえじゅま様の学校

No.378
カテゴリ:ドラマ・サスペンス/ファンタジー
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:鈴丸れいじ
出版社: 集英社
発売日:2017/12/4(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「出席番号1番 あえじゅま君」

変な漫画です。いい意味で。

謎が謎を呼ぶブラックジョークサスペンス!ですと?

笑っていいのか、怖がっていいのかわからない。

なんとも不可思議な空気感。

それがこの「あえじゅま様の学校」です。

あらすじ

突如、各地から誘拐され集った23人の老若男女。
その目的とは、再び学生生活を送るというものだった。
しかし、クラスの中に異質なバケモノが紛れていて…。


感 想

そもそも。

ブラックジョークサスペンスって何よ?

なんだこれ?
意味がわからない。

でも引き込まれる。

ファンタジーなのか?
コメディなのか?
それともデスゲーム?

突然誘拐されます。
無理やり学校生活が始まります。
化物が出てきます。
成績が悪いと食べられます。

ううん?

いわゆる、理不尽デスゲーム系かと思いきや?

そうではない。

かといって異世界モノでもありません。
あくまでリアル日本の話として物語は進みます。

いろんなファクターがてんこ盛り。

カテゴリ分けが難しい作品だぞ、これは!?


学校の人たち。

寝屋川 朔(さく)。
20歳のフリーター。
誘拐され村に連れてこられた。

琴華(ことか)。
村での朔の妹役。

袴崎(はかまざき)先生。
クラスの担任。


あえじゅま様とは?

タイトルにもなっている「あえじゅま様」。

この地方の山の神様?らしい。

クラスメートで学級委員長です。

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ハイ、こんなの。

なんだこれ(笑)

そもそもこの学校は「あえじゅま様」のために作られたもの。

誘拐されてきた人たちは、すべて「あえじゅま様」のお告げで集められました。

学校から逃げようとしたり。
成績が悪かったりしたら…?

あーーーーん。

バリッボリいかれます。

(注)ホラー作品ではありません。

あくまでコメディ!(ドヤァ)


3年間の学園生活?

朔たちが連れてこられた謎の村。

村全体が「あえじゅま様」のために動いている様子。

何のために誘拐されてきたのか?
それはわかりません。

はっきりしているのは。

3年間あえじゅま様のクラスメートとして学園生活を送る、ただそれだけ。

ただし。

村から出てはいけません。

退学という名の「死」が待っています。

ポイントは、志願してきた者は誰もいないということ。
全員が何らかの方法で拉致されてきています。

老若男女。
小学生、女子高生、ヤンキーにおっさんに主婦等々。

当然、これだけの人数が行方不明になれば事件となるはず。

1巻ではまだそこまで描かれていませんが、ジャンプ+で公開中の最新話では、この集団行方不明事件を追う捜査本部が立ち上がっています。

理不尽に突然に始まる、いわゆるデスゲーム的な展開に終始せず。

現実サイドの視点も入れつつ、あえてリアル世界のフィールドで描いていく模様。

果たして、リアリティを入れちゃって成立する物語なのか?

今後のストーリー展開から目が離せませんな。


さて、評価は?

残酷な描写もありながら、微妙に全てがコメディタッチ。

シリアスな雰囲気になりそうでならない。

なんともチグハグなブラックコメディ加減。

著者は「地獄恋」の作者さん。

前作も同じ様な雰囲気がありました。
グロ描写をしつつ。コメディにしてしまう。

こういう作風ですね。

でも、今作はコメディ路線ではなく、謎解きサスペンス要素を大きくしているようです。

1巻はプロローグ。

謎のピースの配置や、重要人物になっていきそうなクラスメートの紹介など、伏線張りを丁寧にした印象。

まだ、全体像はまったく見えません。
謎だらけ。

これは先の展開が楽しみ。

まずは上々の滑り出しの【星6つ】でオススメします。

今後も追っかけていきたい。

1巻から読む
(2017〜)

ジャンプ+で試し読みできます
➡︎こちらから


【その他の 鈴丸れいじ 作品】

茶子と穂乃花~分裂細胞ナルキッソス~ 1〜4巻
(2016〜)

地獄恋 DEATH LIFE
(2015)

地獄恋 LOVE in the HELL 全3巻
(2012〜2013)

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