レイリ

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No.135
カテゴリ:歴史
オススメ度9 ★★★★★★★★★☆
著者:原作:岩明均 作画:室井大資
出版社: 秋田書店
発売日:2016/11/8(1,2巻)
巻数:1〜2巻以下続刊

「殺して殺しまくって!ちゃんと最後死にますから!!」

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やっと出たーーーー!

しかも2巻同時。コミック派にとっては嬉しい限り。
今年一番の期待作!

あの岩明均先生が初の原作を手掛けた歴史ロマン。
まさか室井大資先生とタッグを組むとは!?
このコンビはまったく想像していませんでした。

やばい!面白いに決まってる!
それがこの新作「レイリ」です。

あらすじ

時は戦国時代。
武田勢が織田信長に大敗した「長篠の戦い」の4年後。

落ち武者狩りの巻き添えで家族全員を殺された、百姓の娘レイリ。
命を救ってもらった武田方・岡部丹波守の元で日々剣術の修行に励む。

彼女の望みはただ一つ。
大恩ある丹波のために敵をなぎ倒し、そして討ち死にすること。
死にたがりの少女レイリ。やがて彼女の運命は大きく動きだす…。


感 想

うおおおおおお。
面白い!やっぱ岩明漫画だ!

実を言うと、読むまでちょっと不安でした。

室井先生の作品は「秋津」「エバタのロック」を読んでいましたが、どちらもギャグ漫画。
正直、岩明均の原作を損なうのではないか…と。

蓋を開ければ…なんだこれ?
最高の組み合わせじゃないですか!

時代劇ということもあるかもしれませんが、今までとタッチも違う。
すっきりとした見やすい作画でしたが、荒々しい線が足されシリアス度がアップ。
かっこいい。

そして心なしかキャラの顔つきが岩明作品っぽいぞ。
これ、絶対意識してるでしょう。


ぐいぐい引き込む!

原作はさすがの一言。
冒頭から引き込まれます。

これ2巻同時発売が正解ですよね。
2巻で大きくストーリーが展開します。

そして何より、史実をしっかり押さえた上で描く岩明均先生。
登場するのも実在の人物。

“あとがき”にてレイリも実在の人物(ともとれる)書き方をされていましたので、さぁその正体が気になります。


さて、評価は?

皆にオススメしたい【星9つ】

岩明作品で、いわゆるSF・ファンタジー系で女性が主人公になるのはこれが初めて。
「風子のいる店」では女性が主人公ですが、それは喫茶店を舞台にした日常漫画でした。

その後の「寄生獣」「七夕の国」「ヒストリエ」に代表されるSF・ファンタジー系の作品では、すべて男性が主人公。
そういう意味でも、今回は初のヒロインでの活劇、期待してしまいます。

原作という形でも、新たな岩明作品が読めるのは嬉しい限り。
いやぁ、楽しみな漫画が一つ増えました!

1巻から読む
(2016〜)


【その他の 岩明均 作品】

ヒストリエ 1〜10巻
(2004〜)

ヘウレーカ
(2002)
記事を読む

雪の峠・剣の舞
(2001)
記事を読む

七夕の国 全4巻
(1997)

寄生獣 全10巻
(1990〜1995)

骨の音
(1990)

風子のいる店 全4巻
(1986〜1988)


【その他の 室井大資 作品】

エバタのロック 全4巻
(2013〜2014)

秋津 全2巻
(2012〜2015)

ブラステッド 全2巻
(2009〜2011)
記事を読む

海岸列車
(2009)

妖怪研究家ヨシムラ
(2008)

イヌジニン ―犬神人―
(2008)

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