美希ちゃんいよいよOUT!

No.399
カテゴリ:ギャグ/ノンフィクション
オススメ度5 ★★★★★☆☆☆☆☆
著者:カミタニミキ
出版社: KADOKAWA / 角川書店
発売日:2018/2/10(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「遺書のつもりで描いたんですけど…」

またもヤバい作家が現れました。

己のすべてをさらけ出す。

究極の自虐ネタ漫画の登場です。

それがこの「美希ちゃんいよいよOUT!」です。

あらすじ

創作ではない恐ろしさがココに凝縮!
駆け出し漫画家のカミタニさんの仰天な日々。
迷走極まるアラサー女子の人生模様。


感 想
この作品は(ほぼ)ノンフィクションです。

なんて注釈が必要なほど。

この作者は…。

バカです。
アホです。
最高です。

こんなヤツおるかー!
ってツッコんでしまいます。

だめだ!
ツッコんだら負けだ!

でも。

でもぉ!

ツッコまずにはいられない!

まさに底辺を這いずり回る、その生き様!

ああ、美希ちゃん。
あんた、天晴れだぜ!

OUTな人たち。

カミタニミキ。
漫画家を目指し上京。
いろいろ人生ギリギリ。
やがて実家に強制送還される。

弟。
実家で暮らすニート。
ミキが、こ◯したいほど憎悪を抱く存在。


OUTな数々!?

OUT!OUT!
とか言っちゃって。

結局、若くて可愛い女の子でしょ?
自虐とみせて、どうせヌルいんでしょ?

なんて思った方。

ハイ、OUTーーー!!

あかんで。

コイツ、ほんまにあかんで!

本作にて描かれる、そのヤバすぎるエピソードの数々。

局部にカビの生えたパンツを履き続け…。
性病になりかけたり。

ワンOUT!

俳優の追っかけやりすぎて。
クレジットが払えず、親に泣きつく。

ツゥーOUT!

実家にて。
母に時給1000円で弟と仲良くするように雇われるも。
我慢できずに、キレッキレ!!

スリーOUT!

ハイ!交代ーーー!!

て。

こんなエピソードがてんこ盛り。


さて、評価は?


さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」がブレイクした永田カビさんもそうですが。

最近は自分のことを極限にまでさらけ出す作風が増えてきてます。

本作もその一つ。

人間、上を見るより、下を見る方が安心できます。

そんな人間の下衆い心理をついているのが、昨今の自虐漫画ブームかと。

担当編集さんの一言が、まさに的を射てます。

なるほど。

普通の花火でなく、ネズミ花火に例えているところが、また。

上手いんだか悪意があるんだか。

地べたを這いずり回って、最後は弾ける…。

ほんこれ。

でもね。

自虐漫画って続かないですよね。

満たされない報われない。
渦巻く負のエネルギー。

人生がマイナスすぎるからこそ生まれる創作のパワー。

それがプラス方向に満たされることで。

ネタの源泉たる貧しさヤバさが消えていく。

ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる感じでしょうか。

だから自虐漫画や告白漫画は。

1作目が面白い。

これはガチ。

本作は2巻が出るかもしれませんが。

はてさてどうなるか。

とりあえず、1巻は面白かった。

なので【星5つ】とさせて頂きます。

次巻が勝負かな?という気がしてます。
でも、次も読むかは微妙だなー。

1巻から読む
(2018〜)

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