コタおいで

No.396
カテゴリ:ギャグ/ノンフィクション
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
村上たかし
出版社: 双葉社
発売日:2017/12/28(1巻)
巻数:1巻以下続刊

「コタ、ありがとう」

表紙に愛らしいワンちゃん。

全国を感動の渦に巻き込んだ犬マンガ『星守る犬』。

その著者である村上たかし先生が、実際に犬を飼ってみたら!?

それがこの「コタおいで」です。

あらすじ

自然広がる田舎を舞台に愛犬とのクスッと笑えるエピソード盛りだくさん。

個性豊かな村上ファミリーと愛犬・黒柴のコタが贈るほっこり犬コメディー!


感 想
なんてコッタ!

コタくん超可愛い。

村上先生の描く犬は、なんでこんなに愛らしんだろう?

そして一途に見つめてくる真っ直ぐな瞳。

村上家の愛犬・黒柴のコタをめぐるエピソード。

言ってしまえばペットの飼育日記。

なのに、面白い。

犬を飼っている家には「あるある」なエピソードから「なんじゃそれ!?」という仰天エピソードまで。

全編ほっこり、ふわふわ

思わず顔がほころんでしまう。

そんなあったかい作品です。


村上家の人たち。

コタ。
黒柴。人懐っこい。

村上たかし。
漫画家。主に散歩を担当。
犬小屋も自作してしまう。
コタ・ランキング2位。

お母さん。
コタ・ランキング堂々の1位。
コタにとっては神さまのよう。

お姉ちゃん。
コタ・ランキング父と同列の2位。
コタの良きライバル。

弟くん。
コタ・ランキング圏外。
コタは弟分と思っている。

*コタ・ランキング。
家族の順位付けですね。


飼ってみた。

村上先生の代表作である『星守る犬』。

(2009)

犬と飼い主のとても切ないストーリーです。

作中では犬への愛情を感じる描写が多々あり。
きっと著者は犬を飼ってるんだろうな。。
なんて思っていたら。

なんと連載中は犬を飼っていなかったとのこと。

ほんまかいな!

めっちゃ犬マンガなのに(笑)

そして、縁あってコタを飼い始めることに。

犬を飼ってる方なら思わず納得。
「あるある」エピソードの数々。

リードが外れて脱走。
追いかけると逃げるので、逆に置いていこうとすると…。

お尻にウンチついたまま散歩。
取ろうとすると逃げるとか。

パンを食べてると、ちょこんと手を乗せ、潤んだ瞳。

これなー。

ダメだとわかっていつつも、やってしまうんですよねぇ。。

で、もらったパンを隠す。

でも、隠したそばからすぐに食べちゃう。

ほんこれw

その他にもコタ特有の面白エピソード盛りだくさん。

僕が特別好きなのが、おまけの描き下ろし。
「コタがうちに来るまでの話」。

コタを飼うきっかけとなった息子くんのお話です。

犬を飼いたくて、飼いたくて。

でも飼えないので、お祭りの露店で買ってもらったビニール風船の犬のお世話をするエピソードです。

風船の犬に名前をつけ。
犬小屋つくったり、散歩に行かせたり。

果ては家族旅行に同行させたり。

ごっつ、シュール(笑)

いろんな意味で父としては、飼わざるをえんでしょう!


さて、評価は?

犬や猫のコミックエッセイっでよくあるのが、「ウチの子こんなに可愛いよ!」という飼い主愛に溢れるもの。

それも愛らしくて好きなのですが、あまりにそればかりだとお腹いっぱいになります。

そういう意味では、本作は少し毛色が違います。

コタの癖、怖いもの、好きなもの。
ウンチの仕方や、散歩の時のこと。

コタの生態の観察に徹しています。

しかも、その切り口がいちいち面白い。

1巻まるっと飽きずに読めちゃいます。

犬好きはもちろん、そうじゃない人でも楽しめる作品。

ほっこりしたい時にどぞ!の【星6つ】でオススメです。

1巻から読む
(2017〜)


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