No.404
カテゴリ:ドラマ・アクション
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:岡田淳司
出版社: KADOKAWA
発売日:2017/1/26(1巻)
巻数:1〜3巻以下続刊
「この町の勢力図 変わるわよ」
猫漫画もついにここまでキタwww
空前の猫ブームに乗っかる作品が多数ある中。
ひときわ、異彩を放つ作品があります。
野良猫の世界を不良にして描いたヤンキー漫画。
それがこの「ニャンキーズ」です。
あらすじ
不良達の世界は厳しい。
テリトリーを守るためなら喧嘩も辞さない。
この世界は誰を頼れるわけでもない厳しいものなのだ!!
なぜなら、彼らは野良猫…、これは町の猫たちを不良として描いた物語である!!
なんだこれ?
予想のナナメ上すぎる(笑)
ヤンキー ➕ 猫 = ニャンキー。
飲み会のダジャレ天国の中で生まれたようなこの企画。
猫の世界を不良たちの抗争に置き換える、このアイデア。
アリでしょう!
擬人化漫画は数あれど。
これほどわかりやすく。
大胆にやっちまった作品はそうそうない。
ストーリーは分かりやすいヤンキー漫画そのもの。
ふた昔も前のような王道でベタベタの展開。
だが、しかし!
面白いのは、その構成。
ずっと視覚的に擬人化しているのではなく、頻繁にヤンキーVerでの作画と猫Verでの作画が切り替わること。
熱いヤンキー漫画風に描き。
すぐ、それを猫Verに置き換える。
熱く描けば描くほど、すべてが可笑しく、コントみたいに。
これは、作者は確信犯。
ヤンキー漫画というジャンルを大いなるパロディに変えています。
NYANKEESな人たち。
リューセイ。(オス・キジトラ)
流れ者。喧嘩がめっぽう強い。
「片目に傷のある三毛猫の雄」を探して猫鳴町にやってきた。
猫Ver
ミイ。(メス・ポイント)
猫鳴町のアイドル。気が強いけど実は優しい。
猫Ver
タイガ。(オス・チャトラ)
猫鳴町のボス。
その顔に似合わず、真面目で細かい。仲間想い。
猫Ver
これはヤンキー漫画だ!
内容はいたってシンプル!
ふらりと猫鳴町にやってきたリューセイ。
野良たちの「食堂」を無断使用し、その町のチームともめ事に。
そこにチームを率いるボスのタイガがやってきてタイマン!
熱い不良のタイマンバトル!
ドガァ!!!!
…破れるタイガ。
動揺するチームの部下たち。
そこへ隣町のチームが勢力拡大を狙ってやってくる。
なんやかんやもめながらも。
二人のタッグでそれを撃退!
芽生える熱い友情!
wwwwwwww
ブフゥーーー!!
って、もう!!!(笑)
やめて。可笑しすぎるww
全編こんな調子。
明らかに狙ってます!
真面目に不良たちの姿を描いた、すぐその下のコマで。
これね。
笑笑笑
このギャップを楽しむための漫画です。
人間Verだけ読んでると、80年代ヤンキー漫画の王道です。
でも、そこへ頻繁にぶっ込んでくる猫Ver。
これが、うまく脂っこさを中和し、絶妙なテイストへ。
さて、評価は?
今回も初読みの作家さん。
本作が初連載とのこと。
これはすごい!
まず作画が上手い。
アクションシーンもバッチリ。
構成もわかりやすくスラスラと読み進めていけます。
作品全体は大きなネタ漫画と化していますが、作品のクオリティは高いと思います。
ただ、人間Verと猫Verをあえて2コマ描く箇所が多いため、その分テンポがスローになりがち。
でも、そのあえて2ver描くのがこの作品の醍醐味。
ここはなくして欲しくないところ。
最新3巻まで読了。
リューセイの追っている「三毛猫の雄」とは?
その正体が少し明かされるものの、まだ本編には出てきません。
チーム同士の抗争も激しくなり、どんどんと新キャラも登場。
まさにヤンキー漫画の王道を突き進んでいます。
さて、この先どうなることやら?
最後にダメ押しでもう一度。
この作品は猫漫画ではありません。
「ヤンキー漫画」です!
そちらがお好きな方はどうぞ!の【星6つ】。