No.215
カテゴリ:ドラマ・ヒューマン/1巻完結
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆著者:須藤佑実
出版社: 祥伝社
発売日:2016/11/8
巻数:1巻完結
「卒業しても2年ごとに4人で集まろうよ」
初めて読む作家さん。
おしゃれな表紙が気になりました。
「新世代の叙情派ストーリーテラーが贈る傑作短編集」
なんて煽られたら。
読まないわけにはいかんでしょう!!
それがこの「ミッドナイトブルー」です。
概 要
収録作品は以下の7編。
1. 箱の中の想い出
2. 夢にも見たい
3. 今夜会う人
4. 花が咲く日
5. 白い糸
6. ある夫婦の記録
7. ミッドナイトブルー
あらすじ
「卒業しても2年ごとに4人で集まろう」
そう約束した2日後に、みのるは交通事故で死んでしまった。
天文部の同級生だった蓮見たち3人は彼女との約束を守り2年に1度集まることに。
そこには、蓮見にしか見えない彼女も来ていた…。
(ミッドナイトブルーより)
人生の宝箱に入れたくなる物語たちをあなたへ。
なんて。
これは編集さん煽りすぎ。
もっとサラッと紹介すればいいのに。
確かにノスタルジーを刺激する作品もあります。
まさに青春時代の1ページを懐かしく感じるような。
でも、そうじゃない作品もある。
もっと1巻通して「青春」をテーマにまとめて欲しかったところ。
もしくは濃い青色を感じられる物語に。
煽れば煽るほど、物足りなさが際立つ。
表題作の「ミッドナイトブルー」がやはり良い。
1、5のエピソードもすごく好き。
あらすじ&1カット
1. 箱の中の想い出
高校教師×元教え子女子。
秘密を抱える者同士の再会。
3. 今夜会う人
入院中の祖母に会いに帰った父の田舎。
そこで出逢い惹かれあったフシギな彼女の話。
5. 白い糸
先輩への恋心をはぐらかされたまま卒業して5年。
大雪の日に偶然再会し…。
7. ミッドナイトブルー
交通事故で死んでしまったみのる。
2年ごとの同窓会。蓮見にだけみのるは見えるが…。
さて、評価は?
作画は綺麗でとても読みやすい。
ストーリーもいい。
若干キャラの顔が同じような気がしますが…。
全編通して優しい雰囲気が作品を包んでいます。
めちゃくちゃ面白い!
発想がスゲェ!
というわけではありません。
しかし、とっても読後感の良い作品集でした。
なので【星6つ】とさせて頂きます。
今度は長編作品に期待したい。
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