No.337
カテゴリ:ファンタジー
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆
著者:宮尾行巳
出版社: 講談社
発売日:2017/8/23(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「ミニチュア?」
なんだこれ??
このタイトル!この表紙!
一体どんな話なんだ!?
気になるな〜。
ということで、読んでみました。
それがこの「五佰年BOX」です。
あらすじ
遠野叶多(かなた)は、幼なじみの真奈の家から奇妙な箱を見つける。
箱の中には実際の人間が生活し、よく見るとそこは中世の日本らしき世界だった…!?
五佰年と書いて「いほとせ」と読みます。
その箱を開けたら、中にはミニチュアの人間たちが動いていた!
そんな突拍子もないプロローグからスタートします。
おおい!!
なんだかワクワクすっぞ!
のっけから引き込まれました。
好奇心で箱の観察を続ける主人公。
ある日、箱の中で少女が野盗に襲われているのを見てしまい、思わずその野盗を殺してしまいます。
そのために幼馴染の「真奈」が消えてしまう。
そこから物語は動き出します。
これはファンタジーなのか?
それともミステリーなのか?
先の展開が全く読めません。
一体、どうなるんだ?
五佰年な人たち。
遠野叶多。
真奈に想いをよせている。
ある日、蔵で不思議な箱を見つける。
和泉真奈。
叶多とは家が隣同士で幼馴染。
叶多を弟のように思っている。
山崎晴市。
真奈の婚約者。Webデザイナー。
叶多と一緒に、消えた真奈と箱の謎を探る。
キサ。
箱の中の少女。
野党に襲われているところを叶多に助けられる。
箱の中からは叶多の姿は見えないが、自分を助けた何かの存在を感じ取る。
五佰年BOXとは?
30cm四方くらい。
真奈の家の蔵の床に埋まっていました。
箱の中にはミニチュアのような景色が広がります。
その箱の景色は、箱の現在位置と連動してる様子。
今いる位置のおよそ五百年前の景色が箱の中に見えます。
箱の中からは、外の様子は見えません。
手で触れても、姿は見えません。
叶多は箱の中で少女が野盗に襲われているのを見てしまい、思わずその野盗を殺してしまいます。
そうすると…。
現在の歴史が変わってしまいました。
過去に干渉したことで、消えてしまった「現在の真奈」。
これから、変わってしまった歴史を修正すべく主人公の奮闘が始まるご様子。
箱の謎や、その生まれた理由。
諸々の詳しいところは次巻に持ち越し。
1巻では不思議な箱の紹介に終始。
箱の謎は分からないままなので、心がモヤモヤして終わります。
さて、評価は?
著者さんはこの作品が初連載とのこと。
素晴らしい!
1巻での、この期待の持たせよう!
面白くなりそうな予感がします。
楽しみなストーリーテラーが出てきました。
上々の滑り出しのこの1巻。
まずは【星8つ】でオススメします。
あのSF映画の名作「バタフライエフェクト」のような。
伏線という伏線が見事に絡み合い、最後には驚くべきオチを迎える!
そんな作品になることを期待したい。
次巻も追っかけます。