No.211
カテゴリ:ドラマ・ヒューマン/恋愛/1巻完結
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆著者:岩岡ヒサエ
出版社: 朝日新聞社
発売日:2017/1/25(1巻)
巻数:1巻完結
「ふたりとも がんばれ」
ああ、もうじれったい!
大人なのに中学生みたい。
ものすっごく「もどかしい」ラブストーリー。
それがこの「幸せのマチ」です。
あらすじ
喫茶店店主の三雲さんと雑貨店店主の谷野くん。
二人は1階と2階にお店を構える間柄。
お互い意識してるはずなのに…?
くっつきそうでくっつかない、もどかしすぎるふたりの恋。
そっと見守る不思議な存在が…?
この寒い日にほっこり暖かな喫茶店に入ったような感覚。
あったかぁ~い…
って思わずホッと息をつく。
心がほわほわに暖まる。
そんな作品です。
タイトルの「幸せのマチ」。
マチは「街」でもあり「マチ」でもあるんです。
なんのこっちゃ?ですよね(笑)
お母さんはマチ…ばり?
三雲さん。
1F、喫茶店店主。明るい頑張り屋さん。
谷野くんに想いを寄せる。
谷野くん。
2F、雑貨店店主。職人気質。
過去の辛い恋から臆病になっている。
谷野くんお母さん。
形見のマチ針に宿る。守護霊的なもの?
後にクマさんに本体?を移す。
本作の主役とも言っていいほど大活躍する(笑)
お母さん・クマVer。
三雲犬。
昔飼っていた三雲さん家の犬の霊。
谷野くんが持ってきた羊のマスコットに宿る。
八百屋さん。
同じ商店街。いい男。
理不尽にお母さんに妨害される。結構可哀想…。
谷野くんのライバル。
このお話…。
守護霊が乗り移ったクマさんだから笑って見てれますが。
リアルお母さんだったら迷惑この上なし!
休載期間を経ての刊行。
本作の初回掲載は2009年。
「シンカン」にて連載されました。
最初は4話で終わっています。
その後、休載期間があり掲載誌を「Nemuki+」に変えて再開。
全12話、220ページで完結します。
このお話が単行本化して本当に良かった!
1~4話と5話以降で絵のタッチが変わります。
それも見所かな。
1~4話まではくっつきそうでくっつかない二人と、可愛い二人の守護霊のお話だけでしたが、5話以降は登場人物も増えてとっても楽しくなってきます。
さて、評価は?
すごく大きな事件が起こるわけではありません。
ですが、主人公二人を見守る(という名のおせっかいをする)ぬいぐるみ二人の奮闘が可愛すぎる!
ぬいぐるみに宿った霊の二人が必死に体を動かす練習は、微笑ましくてニヤニヤします。
出てくる人たちみんな優しい。
ファンタジーでスローなラブストーリー。
満足の【星8つ】。
ほっこりと幸せな気分になれる良作です。
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(2006〜2011)
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