No.23
カテゴリ:スポーツ
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆著者:曽田正人
出版社: 小学館
発売日:2000/6/30(1巻)
巻数:11巻完結
「わかってるだろう。あんたに踊りは捨てられない。」
ここまでストイックに人間は何かに打ち込めるものなのか!
命を削るように、狂気を感じるほどに、バレエに打ち込む少女のストーリー。
「めぐみの大吾」「シャカリキ!」の曽田正人先生が描く本格バレエ漫画。
それがこの「昴」です。
あらすじ
すばると和馬は双子の小学3年生。
しかし双子の弟・和馬は脳腫瘍で入院していた。
やがて病状が進行し、言葉すらほとんど解さなくなってしまった和馬。
そんな和馬の意識をなんとか取り戻そうとするすばる。
彼女はその日の出来事を伝えようと、毎日病室で懸命に舞い踊っていた…。
最初から最後まで、常に紙面から汗が飛び散りそうなシーンの連続。
曽田正人先生の作品の主人公は天才肌というか…。
一歩間違えれば狂人やん?っていうタイプばかり。
「めぐみの大吾」しかり「シャカリキ!」しかり。
その天才肌の主役が「男性」なのと「女性」なのとでは、こうも違うのかと!
今までの男性主人公だと一途に突っ走る姿が「熱さ」に感じられたのが、
女性主人公だと、とてつもない「孤独」に感じるんですね。
僕は読んでいて「ワクワク」よりも「キリキリ」とした胸の痛みを感じました。
さて、評価は?
とにかく力強い。
心をガッと熱くしたいって人にオススメ!
絶対面白い!の【星8つ】。
読んでいて勇気付けられる、そんな作品です。
*続編として成長した昴を描いた
「MOON -昴 Solitude standing-」全9巻もさらに熱い!
MOON -昴 Solitude standing- 全9巻
(2008〜2011)