外道の歌

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No.9
カテゴリ:新作/ドラマ・サスペンス
オススメ度9 ★★★★★★★★★☆

著者:渡邊ダイスケ
出版社: 少年画報社
発売日:2016/8/8(1巻)
巻数:1巻以下続刊 <連載中>

「経験してはじめて知った」

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「善悪の屑」(全5巻)の第二部です。
本作は「復讐代行」という法律では許されない「私刑」をテーマにしています。

あらすじ

犯罪を犯しながらも、相応な罪を受けず、あまつさえ反省もしていない…。
そんな犯罪者=屑を被害者の代わりに「復讐する」というストーリー。

劇中に登場する大部分のエピソードが、実際に起きた事件をモチーフにしたとされています。


感 想

「善悪の屑」の第二部という体で始まったこの「外道の歌」。
そもそも前作の「善悪の屑」には曰わくがあります。

2016年2月に「猟奇的で残虐」「私刑を正当化している」との理由で不健全図書に指定されました。
それはつまり大手書店やAmazon、Kindleなどで取り扱いがなくなるということ。
そうなれば、普通ならひっそり消えていく作品となるはずです。

ところが同年5月。
電子書籍配信サイトのバナー広告になったことで注目を集めます。

僕もそこで本作を知り読んだ一人です。
それほどバナー広告のたった数コマが衝撃的でした。

皮肉なことに不健全図書と指定されたすぐ後に、大きく注目され、
そして今なお好調なセールスを記録するという結果になりました。


この「外道の歌」は1巻と銘打ちながらも「善悪の屑」の続きとなっています。
ですので、前作を読んでからの方が内容がわかりやすいです。

この1巻では「復讐屋」の一人、カモの過去にスポットを当てています。
なぜ彼が冷酷な復讐屋となったのか…?
その理由が描かれています。


実はこの「外道の歌」から表現が少しマイルドになった気がしています。
また不健全図書に指定されないようにとの配慮でしょうか…?

「表現の自由」と「規制すべき点」をどこで折り合いをつけるのか。
渡邊先生の表現の手足がもがれてしまうのか?

それとも、このタブーと思われるテーマを描ききってくれるのか?
ますます注目です。

1巻から読む
(2016〜)


【その他の渡邊ダイスケ作品】

スフェリコン 1巻以下続刊

善悪の屑 全5巻
x
*Kindleでは取り扱いがありません。
iBooks StoreやBookLiveで読めます。

半獣 頭を撃たれても死なない男 全1巻

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