No.225
カテゴリ:ノンフィクション/1巻完結
オススメ度2 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆著者:永田カビ
出版社: 小学館
発売日:2016/12/10
巻数:1〜2巻
「私、ひどいことをしたんだな」
「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の身を削るような創作姿勢が気になって。
その続編?が出ていたので読んでみました。
それがこの「一人交換日記」です。
あらすじ
話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の
永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る。
親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと。
そしてその後の生活――。
ウダウダ感がパワーアップ。
改めて。
この著者はややこしい人だと再認識。
前回の「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」。
それはどん詰まりの作者がもがいて必死に突破口を見つけた。
そんな、起死回生のテンションが詰まっていました。
だがしかし。
今作は!!
自分への承認欲求を声高に叫び続ける。
そんな毒を吐く漫画に成り果てていました。
そんなに作風は変わっていないのに。
作品から感じるオーラが違う。
結論。
二匹目のドジョウはいなかった…。
恥ずかしいの?
「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」が出版される時のくだりがあります。
その当時、著者は実家暮らし。
自宅に献本が届く。
両親には漫画の内容は全く話していない。
あわわわわ。
本になったんですよ!
しかも、あれほど話題作になったのだから、堂々と見せてもいいはずなのに。
褒められたい。
お母さんに本のことが知られます。
そしてやはり身内だからでしょうか。
その反応は芳しくない。
この「恥」という言葉が著者を突き刺す。
お母さんから包丁を突きつけられてるようだと表現してます。
可哀想になるほど、親からの評価を気にしている。
とりあえず褒めて欲しかったんでしょうね。
褒められたぁぁぁあい!!
この叫び声が紙面にこだましています。
かまって察して。
とにかく自分に自信のなかった著者。
それがなまじ前作が話題になったものだから…。
今まで味わったことのない注目と賞賛を浴び、舞い上がってしまった様子が見て取れます。
そして今まで満たされなかった自己承認欲求が肥大してしまったのではないかと。
本の評価の以外にも、両親とのエピソードがいくつも出てきます。
著者は、その一つ一つに傷ついた気持ちを描いていくのですが…。
両親の対応はごくまとも。
これほどまでに著者がマイナスに受け取る意味がわからない。
自分の望む通りの答えを察してくれないと、勝手に傷つき愚痴を吐く。
私は「苦しい」「苦しい」
私は「寂しい」「寂しい」
そればかり。
でね。
これが19、20歳の娘さんなら、まだわからなくもない。
もう29歳の女性ですよ。
アラサーですよ?
あまりに考え方が幼い。
自分のことしか考えていない。
究極のかまってちゃんの絵日記です。
本にする必要あるのかな?
なんて思ってしまいました。
さて、評価は?
前作が良かっただけに。
期待はずれと言わざるをえない。
正直イマイチの【星2つ】。
値段も普通の単行本より高いし。
とても内容に見合った額とは言い難い。
おそらく、前作でついたファンは半分は離れるでしょう。
なので。
次回作こそがキモです。
ここでエッセイ漫画家として花開くか!?
それとも愚痴吐き、毒吐きで消えていくのか?
もう一度、ドキッとする作品を描いてもらいたい。
2巻出てました。
【2/23追記】
はっきり言います。
読んでません!
試し読みの時点で、つまらなくてヤメました。。
もう、この作者にドキッとすることはないのかもな。
なので追記で書くことはありませぬ。
申し訳ないです。
【その他の永田カビ作品】
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
(2016)
記事を読む