銀河英雄伝説

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No.59
カテゴリ:SF
オススメ度7 ★★★★★★★☆☆☆

著者:藤崎竜 原作:田中芳樹
出版社: 小学館
発売日:2016/2/19(1巻)
巻数:1〜7巻以下続刊 <連載中>

「銀河の歴史がまた1ページ。」

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日本が生んだ不朽のSF小説「銀河英雄伝説」のコミカライズです。

正直「これほどの大作、漫画で描ききれるのか!?」と思っちゃいました。

あらすじ

遥かな未来。西暦3586年。
銀河は大きく二つに分かれ150年以上も争っていた。

銀河帝国の「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ミューゼル。
自由惑星同盟の「不敗の魔術師」ヤン・ウェンリー。

二人の英雄は同じ時代に生まれ、やがて人類の命運をかけぶつかり合う。


感 想

こう言っては失礼ですが。

想像以上に銀英伝だ!

小説を読んでいなくても、アニメを見ていなくても。
十分に楽しめ、話も理解できる展開とスピードだと思います。

漫画と小説で大きく違うのは時間の流れ。
重要な要素を残し、カットするべきところはカットしつつ進んでいくという印象です。

ラインハルトとキルヒアイス。
二人の幼少期から描くことによって、時系列をわかりやすくしています。

これは、本作から初めて銀英伝を読む層への配慮というか、いかにも漫画的な構成のように思います。


ここまでの時系列。

【1巻】ライハルトの幼少期~将校になるまで。

【2巻】ヤン・ウェンリーが登場。惑星カプチェランカ遭遇戦(小説版外伝)

【3巻】「イゼルローン要塞攻防戦」

【4巻】第三次ティアマト会戦。

【5巻】ミッターマイヤーとロイエンタールが登場。

このような流れです。

うおお。
待ってたぜ、ロイエンタールの兄貴!!


キャラデザの違い。

とにかく登場人物が多い銀英伝。

しかも一人一人が魅力的。

となると。

やはりキャラクターデザインについては、ファンには思い入れのあるところ。
好みの分かれるところかもしれません。

ここからはアニメを見ていた人が楽しめるコーナー。

5巻までの主要メンバーをアニメ版と比べてみました。

銀河帝国

ラインハルト・フォン・ミューゼル

ジークフリード・キルヒアイス
 

ウォルフガング・ミッターマイヤー

オスカー・フォン・ロイエンタール

帝国軍は比較的、キャラの雰囲気は大きく変わっていませんね。

キルヒアイスの巻き毛が…。

ロイエンタールはもう少し老け顔が良かった(笑)


自由惑星同盟

ヤン・ウェンリー

ユリアン・ミンツ

アレックス・キャゼルヌ

ヨブ・トリューニヒト

同盟軍は全体的に若い印象です。

ヤンはちょっと頼りなくなりすぎ?

あと、ヨブ・トリューニヒトは小者感がですぎ(苦笑)


どうしても。

アニメのキャラデザのイメージが強すぎて。

実は、僕は「銀英伝」のアニメ版をこよなく愛しています。

ラインハルトもヤンウェンリーもキルヒアイスもユリアンも。
すべて当時の声で脳内再生されてしまいます。。

5巻まで読んできても、同盟軍にはまだ違和感を拭えずにおります。


ちなみに。

艦隊デザインやメカ系はオールドファンを裏切らない仕様です。

実は「銀英伝」はすでに道原かつみ先生で一度漫画化されています。

その時は全11巻。

(1995)

そちらは、あまりにキャライメージが違ったのでずっと未読のまま…。

ラインハルト。

なんか違うねん。。

さて、評価は?

最近、田中芳樹先生の「アルスラーン戦記」の漫画化が大ヒットしました。
その勢いもあり、もう一度「銀英伝」を!となったのだと思います。

同じ「田中芳樹原作」でもおそらく。

「銀英伝」の方がファンの期待と評価に対するハードルが高いはず。

藤崎先生は漫画家として、相当な覚悟で臨んでいるのではないでしょうか。

原作からの改悪も今のところは全くなし。

「銀河英雄伝説」読んだことある人もない人も。
それぞれの角度から楽しめば良いかと。

オススメの【星7つ】

全てを描き切って頂ければ、きっと星10では足りない!


8巻まで読みました。

(2017.11.17)
【11/19追記】

ハイ、この表紙。

ついにオーベルシュタインが登場ですね。
後のラインハルトの参謀となる人物です。

これはアニメ版のイメージそのままです。

より神経質に、狡猾さが増した印象。

8巻では第7次イゼルローン攻防戦、その後の同盟軍の帝国領侵攻が決定するまでが描かれます。

第7次イゼルローン攻防戦とは、ヤンがローゼンリッター連隊を使い味方の損害を0で要塞を陥落させてしまう、あの戦いですね。

ということで、出てきました。

ローゼンリッター連隊の隊長。
銀英伝で最も濃いい男、シェーンコップ。

あれ? なんだか若いぞ(笑)

ここは、もっとおっさんで欲しい!

さて。
物語はハイペースでサクサク進んで行っております。

今後の展開をすべて知ってはいますが、それでもいいんです!
新キャラが出てくる度に、アニメ版と比べて楽しむのがいんです!

次巻からは同盟軍の大侵攻戦。

さぁ、何巻分でまとまるか。

1巻から読む
(2016〜)

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