No.149
カテゴリ:ファンタジー
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆
著者:鶴田謙二
出版社: 講談社
発売日:2011/10/21(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「あった!本当に島があった」
【寡作】とは。
芸術家などが作品を少ししか作らないこと(国語辞典より)
表紙に入っている「1」の文字。
恐ろしい…。
鶴田先生の作品に限って言うと「1巻」を読んでしまうと。
「2巻はいつ出るんだ???」
と問い続ける日々が待っています!
そんな鶴田先生のデンジャラス!?な長編作品。
それがこの「冒険エレキテ島」です。
あらすじ
離島で空輸業を営む女パイロット・みくら。
彼女は祖父から残された遺品のノートから、彷徨う謎の島「エレキテ島」の存在を知る。
ある日みくらは重なった偶然から、その島に遭遇する。
しかし、そこで彼女の飛行機は墜落してしまう。
一命を取り留めたみくらは、島の捜索を開始するが…。
面白いんですよ!
で、また綺麗なんですよ。
絵のクオリティが半端無い。
描き込みもさることながら、主人公「みくら」の佇まいとか。
イラストのようでもあり、漫画でもあり。
仕草、表情、佇まい。
絵で読ませる。
そんな表現がぴったり。
あと、ずっとビキニなのが嬉しい(ニヤリ)
エレキテ島な人たち。
みくら。
離島で空輸業を営む女パイロット。
祖父の遺品から「エレキテ島」の存在を知る。
エレキテ島。
海上を彷徨う謎の島。
アニメ映画の様な世界。
舞台は現代劇なのにファンタジー感がたっぷり。
例えるならジブリ映画のよう。
初読みの印象は「紅の豚」と「ラピュタ」を足して2で割っとる!でした。
作品はもちろん鶴田先生の世界観なんですが、感じるワクワク感といいますか。
それがジブリ映画のそれに似てるんですね。
そのジブリ感を出しているのが、空のシーン。
プロペラ機で飛び回るその姿。
アニメではないんです。
静止画の漫画です。
それなのに!
溢れ出るこの躍動感!
その表現力たるや素晴らしすぎる。
1巻未完結となるか…?
最初にも書きました。
鶴田先生は寡作であると。
1巻のラスト。
みくらがついにエレキテ島の回遊周期を突き止めます。
そして遥か彼方の地平線を目指し、愛機で飛び立つところで終わります。
おいおいおい。
この表情…。
そして地平線に消える飛行機。
エンドロールが流れてきそうじゃねぇか(笑)
覚悟を決めました。
きっとこれで終わりなんだ…。
まぁ、こういうラストでもアリなのかな…。
うんうん。。
なんて自分に言い聞かせていました。
ところが!
なんと!なんと!
2巻が出るのが決定しました!
ワーーイ!
やっとこれで安心してご紹介できます(泣)
1巻刊行から約5年!
どんだけ!
長かったなぁ…。
なので、今から読む方。
「安心して下さい!次出ますよ!」(笑)
そして約1年後。
【9/25追記】
2016年の11月に、この記事を書きました。
その時、2巻の発売予定が1ヶ月後の12/22だったんですね。
だから書いたというのもあったのですが。
それから…。
延びに延びて。
1年延期だよォ。ははは。
現時点で、発売予定日は2017/11/22となっております。
ちゃんと、出るかなぁ。。。
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