高橋留美子 傑作集

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No.17
カテゴリ:1巻完結/ドラマ・ヒューマン
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:高橋留美子
出版社: 小学館
発売日:1994/1999/2005/2011
巻数:各1巻完結

「愛する家族と我が家を守るためだ」

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概 要

高橋留美子先生の傑作集です。

1994年から2011年までに、およそ5年に一度のペースで刊行されてきました。

現在は「高橋留美子劇場1〜4」として発売されています。

下記はオリジナル版の表紙。

Pの悲劇 (1994)
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▼第1話/Pの悲劇▼第2話/浪漫の商人▼第3話/ポイの家▼第4話/鉢の中▼第5話/百年の恋▼第6話/Lサイズの幸福
専務の犬(1999)
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▼第1話/専務の犬▼第2話/迷走家族F▼第3話/君がいるだけで▼第4話/茶の間のラブソング▼第5話/おやじローティーン▼第6話/お礼にかえて
赤い花束(2005)
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▼第1話/日帰りの夢▼第2話/おやじグラフィティ▼第3話/義理のバカンス▼第4話/ヘルプ▼第5話/赤い花束▼第6話/パーマネント・ラブ
運命の鳥(2011)
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▼第1話/ポジティブ・クッキング▼第2話/年甲斐もなく▼第3話/運命の鳥▼第4話/しあわせリスト▼第5話/隣家の悩み▼第6話/事件の現場

感 想

シリアスにしろコメディにしろ、高橋留美子作品は常に長編人気漫画になっていますよね。

どれも面白いのですが、まだ読んでいない人だと、ちょこっと読みたい気分の時には
「う~む…」と尻込みする長さだったりします。

そんな時には幾つかある短編集を手に取ってみてはいかがでしょう?

実は、僕的にはこの短編集の方が好きだったりします。ハイ。


主人公は普通の人たち。

高橋留美子作品といえば。

ザ・少年漫画的な主人公ばかり。

ビキニ姿の宇宙人だったり。
犬の夜叉だったり。
1/2女の子でお湯かけたら男に戻ったり(笑)

普通でない人々のオンパレード。

だが、しかし!

この傑作集は「普通の人たち」が主役です。

ぶっちゃけ「さえないおっさん」が半分以上(笑)

これだけ「おっさん」主人公の短編集、他にないのではないでしょうか。

ふとした日常の中に起こる珍事件。

エピソードの切り取り方が絶妙です。

若い時から売れっ子漫画家として突っ走っている著者。
それは、それは特殊な生活環境なはずです。

お勤めをしたこともなければ、主婦業など経験もないはず。

なのに!?

なぜ、これほど的確に庶民の生活を描き出せるのか!?

不思議で仕方がない。

短編であってもサラリと秀逸なものを描いてしまう、やっぱりすごいです。


さて、評価は?

素晴らしいのは、全巻、全話、外れナシというところ。

どこから読んでも面白い。

こういう短編集って、面白いのもあれば、イマイチのエピソードもあったり、偏りがあるのが当然だと思うのですが…。

さすがはプロ中のプロの作品集。

点数をつけるのなんて、おこがましいですが、例えて言うと。

全話がきっちり80点以上を取っていると言いますか。

ちょっと気軽に読みたい時に。

ほっこりした気分にさせてくれる傑作集。

【星6つ】でオススメです。

1巻から読む
(1994〜)

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