No198
カテゴリ:ファンタジー
オススメ度9 ★★★★★★★★★☆著者:大今良時
出版社: 講談社
発売日:2017/1/17(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「ずっと 覚えていて」
待ってました!
「聲の形」で一躍ヒットを飛ばした大今良時先生の最新作!
連載終了から2年をかけて、満を持しての登場。
それがこの「不滅のあなたへ」です。
これは期待したい!
あらすじ
何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。
その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。
死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。
光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ…
刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。
面白い!!!
...と。
断言できない???
なんだかこれ?
ムズムズするぞ。
頭と心がムズムズする。
感性がザワザワ反応してしまう。
新しいモノに出会った時のあの感じ。
プロローグは静かに。
かなりスローな展開のプロローグ。
まず、最初に謎の「球」の登場。
この「球」が何なのか?
まるっきりわかりません。
「球」は石に、苔に、オオカミにその姿を変えていきます。
触れると存在をコピーします。
一話目は雪と氷に覆われた真っ白な世界。
南の楽園を夢見ながら、たった一人で過ごす少年。
そしてオオカミに姿を変えた球。
やがて少年はオオカミを連れ、南を目指します。
おおう?
屈託のない少年と不思議なオオカミとのロードムービー的な物語か!?
と思いきや。
そんな生易しくない。
ここから先はネタばれになるので止めておきます…。
そして物語は展開する。
2話目に入ると、ガラッと風景は変わります。
そして3話目、4話目。
なんだこれ?
どういうこと?
「?」が頭に浮かびまくる。
存在。設定。世界観。
全てが不思議に満ち満ちてる。
物語に引き込まれる。
気づけば1巻終わってました…。
うおおぅぅ…。
ワクワクする謎だけ、どんどんと目の前に出される。
でもその答えは片鱗さえも見せてくれない。
気になってしょうがないわ!
どうしてくれよう!
キーーーーー!!!
こんなの2巻も読むに決まってるじゃないですか!
絶対面白くなりそうじゃないですか!
なんだか名作になりそうな予感が半端ないぞ。
まだまだ、序章!
前作「聲の形」と比べると、相当にもったいぶってます。
これはじっくり描き上げる算段でしょうか?
前回は学園モノ。
今回はSFファンタジー。
当然設定も何から何まで違います。
あれだけヒットした前作とはまったく違うベクトルの作品を描く。
著者のこの作品に賭ける並々ならぬ思いが伝わってきます。
さて、評価は?
タイトルからも分かる通り、命をめぐるファンタジーです。
ここからどのように展開するのか?
1巻を読み終わったところで、まるっきり想像がつきません。
まだまだ世界は広く深くなっていきそうです。
現時点では判断がつきませんので、暫定で【星9つ】とさせて頂きます。
2巻を読んで、また考えます。
【その他の大今良時作品】