鬼畜島

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No.40
カテゴリ:ホラー
オススメ度4 ★★★★☆☆☆☆☆☆

著者:外薗昌也
出版社: 竹書房
発売日: 2014/5/22
巻数:1〜7巻以下続刊 <連載中>

「かみのにえぎだ、かんじゃじます」

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すげぇ怖そう…。
期待をこめて読んでみた作品。

それがこの「鬼畜島」です。

あらすじ

廃墟研究サークル一行は、無人島の「菊池島」の廃村探索に訪れる。

ちょっとした冒険旅行のはずだったが、その島には豚の仮面をかぶった残虐な殺人鬼が住んでいた。

島から出れなくなってしまったサークル一行の運命は…。


感 想

表紙のインパクトがすごくて!

外薗先生の作品を久々に手に取ってみました。

冒頭での豚の仮面男の登場シーン。

その残虐さよ。

無人島!
殺人鬼!!
若者サークルが訪れる!!!

サバイバルホラーの鉄板要素のオンパレード。

これは相当に怖くなりそうだ!!

と期待して読み進めていきました。


廃墟研究サークルの一行。

高久。
上原に想いを寄せる青年。

上原。
正義感と気の強い女性。

先輩。上原の彼氏。

部長。ヘタレ。

藤井。クズ1。

倉木。クズ2。

豚の仮面の殺人鬼。
このビジュアルは怖し。


いやな予感がした…。

1巻前半までは期待通り。

スプラッターすぎる表現はあるものの、見事なサバイバルホラー。

これはホラーの傑作になるか?と思っていたら。

1巻の後半。

核廃棄物が出てきたあたりから、雲行きが怪しくなります(泣)

斜め上の展開が始まったYO!

不純物を入れずに、純粋なサバイバルホラーが良かった。。

ここから先はネタバレになるので止めますが…。

「彼◯島」的なナナメ具合。
と書けば、わかる方にはわかって頂けるかと。。


さて、評価は?

正直「あれ?」という印象。

絵はもともとグロいものを描く作風でしたが、以前はグロさの中に美しさがありました。
本作では、そのグロさがスプラッター方向に傾き、なんだかB級ホラー映画のよう。

ストーリー展開や登場人物の心理描写など。
色々と雑な印象です。

キャラの書き込みなんて、明らかに昔に比べ劣化してます(泣)

外薗先生はもっと緻密に作るイメージがありました。
しばらく読まないうちに作風が変わったなぁ。。

本作の「安直すぎる」展開や「突飛すぎる」展開に少なからず冷めてしまいました。

ということで【星4つ】

謎や話の展開を楽しむのではなく。

あくまで殺人鬼とのバトル!

ドキドキ・ハラハラ感を味わえば良いのではないでしょうか。


ちなみに。

この仮面の殺人鬼のモデル。

かの有名なカルト的ホラー映画「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスじゃないかと。

皮のマスクをかぶってスーツでチェーンソー。

これしかないでしょ(笑)

1巻から読む
(2014〜)


【その他の外薗昌也作品】

赤異本
(2016)

黒異本
(2015)

白異本
(2014)

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(2013)

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犬神 全14巻
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ワイズマン 全4巻
(1994〜1995)

雨の法則
(1986)

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