トレース 科捜研法医研究員の追想

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No.7
カテゴリ:ドラマ・サスペンス
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:古賀慶
出版社: 徳間書店
発売日:2016/7/20(1巻)
巻数:1巻以下続刊 <連載中>

「僕は誰の言葉も信用しない」

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最近ドラマや漫画で「科捜研」「鑑識」「法医学」などをテーマにした作品が増えてますよね。
本作もその科捜研が舞台です。

面白いと思ったのが、作者が元科捜研ということ。
こんな経歴の漫画家さん、そうそういないでしょ!

ということで読んでみました。
それがこの「トレース 科捜研法医研究員の追想」です。

あらすじ

科捜研のエース、真野礼二と新米研究員、沢口ノンナがコンビを組むことに。

真野は小学生の時に家族を惨殺されたという凄惨な過去を持つ青年。

二人が隠された真実を見つけ出し、事件を解決していくというストーリー。


感 想

想像以上に面白い!

科捜研での描写がとてもリアル。

刑事が持ってくる証拠を入れた容器や小物とか。

職員の雑談や、日々の淡々とした作業内容など。

「へ~、こんな風なんだ・・」と。
「中にいた人」ならではの視点で描かれています。

鑑定資料を配布しているところ。


科捜研な人たち。

真野礼二。
科捜研のエース。変人と有名。
過去に起きた凄惨な練馬一家殺人事件の生き残り。

沢口ノンナ。
新米研究員。
「科捜研ドラマ」に憧れてヒーローを目指したまっすぐな女の子。

虎丸巡査部長。
真野一家の23年前の殺人事件に、現場に一番に駆けつけた。


ここが見どころ。

ノンナのいわゆる一般人に近い視点。
礼二の冷静な鑑識の視点。

この二つを対比させ、いかに証拠に迫っていくのか?
その謎解きが見どころとなっています。

あくまで真実のみを追いかける姿勢。
そこには大げさなヒロイズムは存在しません。


さて、評価は?

新人作家さんとは思えないほど、読ませます。

主人公が巻き込まれた過去の殺人事件には大きな謎があるようなのですが、まだ一巻では何も語られません。

彼は復讐をしようとしているのか…?
敵は誰なのか…?
それとも….?

1巻はこれからが期待の【星6つ】

次巻が多いに気になる作品です。

1巻から読む
(2016〜)

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