No.125
カテゴリ:ホラー
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:佐伊村司
出版社: 徳間書店
発売日: 2014/8/1(1巻)
巻数:1〜9巻以下続刊 <連載中>
「いつものおまえに戻ってくれよ…」
おお、この表紙怖えぇ。。
ゾンビ!キターーーー。
学園サバイバル・パニックホラー。
う〜む。このジャンルは当たり外れがあるぞ…。
「INFECTION」の例もありますが、さぁどっちだ?
と迷いながらも手に取ったのが、この「異骸」です。
あらすじ
幼馴染のくるみに想いを寄せるアキラ。
梅澤に想いを寄せるくるみ。
アキラと梅澤はともにボクシング部。
突如一部の生徒が人を喰う化物=ゾンビに変化し、まわりの人々を襲い始めた。
ゾンビと化したくるみに襲われ、窮地に陥るアキラ。
梅澤が助けに入り、代わりにくるみに噛まれゾンビ化してしまう。
そして正気を取り戻すくるみ…。
混乱の中、学園にはどんどんゾンビ化した生徒があふれていくがーー。
読みました。
最新刊まで一気にゴー!
プロローグからなんて悠長なことはしない。
いきなりゾンビ化。突然始まる。
説明も何もなく一気に進む展開は潔し。
斬新なこの設定!
このゾンビは定期的に正気に戻ります。
ゾンビ→正気→ゾンビ を30分ほどで繰り返す。
そこが他のゾンビものと一線を画す。
ゾンビになって友達を襲ってしまう。
食べちゃう。
でも正気に戻った時にその行為を知って…。
しかも体はゾンビなのでどんどんと崩れていく。
これ、めちゃくちゃ怖い設定ですよ!
精神崩壊するしかない。
人間とゾンビの間で。
ただ本作は、あくまでパニック、サバイバルに重点を置いたストーリー展開。
そこまで精神的な側面からは切り込まない。
ゾンビ化した生徒も意外とすんなり受け入れる。
おいおい!そんなものか???
話が進むにつれ、学園が「普通の生徒」と「ゾンビ化生徒」の派閥に分かれての争いに発展していきます。
ゾンビといえば思考などなく。
単に襲ってくるだけってのが定番です。
それが正気タイムに作戦考えたり、駆け引きしたりするのが斬新!!
この正気タイム設定って本当面白いな。
ヒロインがゾンビ♥
さて、登場人物ですが…。
主人公が周りが見えない。
直情型で突っ込んでいく。
読んでてイライラします。
助けに行くのがヒロイン・くるみのためなんですが、そのヒロインの魅力がない!
いや、腹が立つと言っていいレベル(笑)
助けられても主人公に感謝もない。
むしろウザがっている。
↓(注)ヒロインです
これ助けに行くのか!(怒)
なんでこんなヤツのために周りを犠牲にしてお前は突っ走ってんだ?感が大きすぎる。
なので主人公に感情移入できないまま進んでしまうのが勿体無い…。
さて、評価は?
あまりに荒唐無稽。
と、バッサリ切ってしまうのは簡単ですが、僕は好きです。
作画もグロはしっかり入れてきますし。
なので【星6つ】。
これでヒロインが可愛ければ星7つだったんですが…。
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