No.33
カテゴリ:スポーツ/日常
オススメ度6 ★★★★★★☆☆☆☆
著者:珈琲
出版社: 講談社
発売日:2015/7/7(1巻)
巻数:4巻完結
「やっぱり自分が一番嬉しい」
ボルダリングってご存知ですか?
「クライミングの一種でロープなどを使わずに手軽に室内でもできるフリークライミング」です。
そんなボルダリングにかけた女子の青春物語。
それがこの「のぼる小寺さん」です。
あらすじ
小寺(こてら)さんはクライミング部に所属する高校一年生。
クールに見えて、実は誰にでも優しい、ちょっとミステリアスな体育会系女子。
そんな小寺さんのボルダリングに打ち込む日常を描く。
ガチのスポ根ものではありません。
日常系部活動漫画、とでもいいましょうか。
とにかく小寺さんのキャラが可愛い。
一生懸命打ち込む姿は、高校生のまさにそれ。
ガムシャラに汗を流す姿にキュンキュンしてしまいます。
のぼる人たち。
小寺さん。
クライミング部1年。
ボルダリングに全てを捧げる美少女。
近藤くん。
卓球部1年。
クライミング部とは練習場所が体育館で隣になる。
密かに小寺さんに憧れる。
四条くん。
クライミング部1年。
中学から小寺さんに想いを寄せる。
小寺さんを追ってクライミング部に入部する。
瑞々しい青春ストーリー。
小寺さんを密かに慕う卓球部の近藤くん。
同じ体育館で練習するクライミング部をチラチラ見たり。
ピン球が飛んでいったら先で、話しかけれそうで話かけられなかったり。
ええ。ええ。わかります…。
そのシチュエーションわかります…。
などと肩入れしてしまうエピソードもあれば。
ボルダリングのことをわかりやすく解説している回もあり。
部長がしっかり解説してくれるぞ。
クライミング、ボルダリングの初級漫画として読むのにバッチリ。
ひたむきなその姿。
スポ根モノではないのです。。
練習して強くなっていく過程や、ライバル校の出現!などといった展開はありません。
かといって甘酸っぱい恋愛の青春ストーリーにもならず。
あくまで日常の部活動が淡々と続きます。
では、見所は?
それは小寺さんのひたむきな姿。
そして、その必死に一つのことに打ち込む姿に。
近藤くんを始め「一生懸命やりたかった人たち」が感化され、自分のやるべきことに打ち込んでゆく姿です。
う〜ん!これぞ青春!
さて、評価は?
ボルダリングのシーンは立体感、高さを感じさせる構図で描かれています。
そして人物は可愛い。
作画がすっきり見やすくて好きです。
ハラハラドキドキを求める方は、ちょっと退屈するかも!?
まったり読みたい人には最適。
ということで【星6つ】でオススメします。
2020年の東京オリンピックの種目にも決まったボルダリング。
これからますます注目したい作品です。
4巻を読みました。
ついに完結です!
最終巻は大きなコンペ(競技会)のシーン。
ちょっとスポ根な匂いが増してます。
しかし。。
これで完結は寂しい。
コンペシーンも面白かったし、ライバルっぽい子も登場したし。
もっと続けて欲しかった。
そして禁断のエピローグ。
数年後の小寺さんが描かれています。
なんと旦那さんも登場。
その正体は???
ぜひ本編で確かめてください。