No.237
カテゴリ:ギャグ/学園モノ
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆
著者:大童澄瞳
出版社: 小学館
発売日:2017/1/12(1巻)
巻数:1巻以下続刊
「面白くなってきやがった。」
「すげえ漫画が始まった!」と静かに噂を呼んでいる漫画があります。
アニメ制作をテーマにしたこの作品。
それがこの「映像研には手を出すな!」です。
あらすじ
とある高校で。
アニメ制作を志す3人の同志が集まった!
ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--
想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す!
なんだこれ?
こんな作風は今まで読んだことがない!
ほとばしるオリジナル感。
アニメ制作をテーマにしつつ、ドタバタ学園コメディかな?
なんて予想して読み始めたのですが。。
全く違います。
おおう。ガチだ!
アニメ制作に本気で取り組む女子高生3人組のストーリー。
これは泥臭いスポ根ならぬ「アニ根」です!
予算がなければ、アイデアでカバー!
辛い作業も妄想力と気力で乗り切る!
終始クリエーター目線なのがまた良い。
なんだか冒険心や好奇心を刺激する制作風景。
期待以上に面白い!
映像研な人たち。
とにかくメイン3人のキャラがいい!
生き生きとしています。
浅草みどり。
アニメは「設定が命」。
類まれな妄想力の持ち主。設定、背景を担当。
水崎ツバメ。
カリスマ読者モでアニメーター志望。
両親は役者でお嬢様。人物、動画を担当。
金森さやか。
金儲けが大好き。というより一番現実的なプロデューサー役。
妄想少女二人を率いて映像研を切り盛りする。
ここが見どころ。
アニメや漫画を制作する上で、とっても大事な「設定」。
そこに並々ならぬこだわりを感じさせてくれます。
各エピソードの合間に突然展開される妄想ストーリー。
しょってるリュックで急に飛び出したり。

バケツを頭にかぶったら宇宙空間になったり。
最初は突然の展開に「なんだこれ?」となるも。
それがだんだんとハマってくる。
面白くなってくる。
妄想の世界観が広がりワクワクが止まらない。
さらに!
その妄想シーンの度に。
細かい設定書が「これでもかっ!」ってくらい。
見開きページでドーーン!!
どんだけこだわるんですか(笑)
さて、評価は?
作画はまだ綺麗とは言い難い。
おそらくデジタルでの作画なのでしょう。
絵や背景が灰色のグラデーションが多くて、ベタッとしてます。
好みが分かれる絵柄かもしれません。
でもでも。
このキャラクターたちの躍動感は魅力的すぎます。
表情もいい!
ウィットに富んだセリフの応酬もいい!
とにかく勢いがあります。
1話目で引き込まれました。
1巻終わりまで、そのテンションは衰えず。
むしろ今後も上がっていきそうな予感。
これは期待大の【星8つ】。
これからの展開が楽しみ。