監禁嬢

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No.181
カテゴリ:ドラマ・サスペンス
オススメ度8 ★★★★★★★★☆☆
著者:河野那歩也
出版社: 双葉社
発売日:2016/11/28(1巻)
巻数:1〜2巻以下続刊

「だーれだ?」

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まるでAVのようなこのタイトル!
電子書籍のバナー広告が怪しすぎて。
気になってポチッとした作品。

エロティック・サイコサスペンス。
それがこの「監禁嬢」です。

あらすじ

高校教師、岩野裕行には愛する妻がいて、子供も生まれたばかり。
生徒からの信頼も厚く、満たされた日常を送っていた――はずだった。

目覚めると全裸で監禁状態。
そして現れたのは「カコ」と名乗る見ず知らずの女。
「私はだーれだ? 思い出すまで許さない」

男の日常は陵辱されていく…。


感 想
サイコさんでーす!
この女!!!
めっちゃ怖い怖い!

タイトルが「監禁嬢」です。
いきなり監禁されている場面から始まるわけです。

この冒頭シーンにハラハラ。

錠前を首につけたこの女。
目がいっちゃってる。
めっちゃ怖い。

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大の男がこんな小柄な女性に監禁されるのか?
という疑問はちゃんと説明もあり。

で。

登場人物たちの倒錯っぷりが半端ない。

出てくる人、みんなおかしい(笑)

みんな変だよ、監禁嬢。

この作品の魅力は、その濃い過ぎるキャラクターたち。
倒錯しきったその行動はまるっきり予想がつかない。

主人公で被害者たる教師の岩野。
この男の情けなさっぷり。
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監禁する女、謎の女カコ。
その振り切ったサイコっぷり。
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岩野に思いを寄せる教え子・麻希。
そのクズっぷり。
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次に、誰が、何を。

起こすかわからないその緊張感。

二転三転しながら進んでいくストーリー。

まだ、2巻。

カコの過去も明かされず。
岩野の過去も明かされず。

謎は深まるばかり。


ここが変だよ、監禁嬢。

エロシーンが多いのも掲載誌が「漫画アクション」となれば納得。

人気取りの面もあるでしょうが、下手に暴力ばかりで攻めるより、エロが絡む方が生々しくて凄みがあります。

でも、そのエロシチュエーションが全部おかしい。


主人公監禁される。

お〇〇〇〇、こすられる。(手錠されたまま)

ムクムク。


主人公に想いを寄せていた教え子、助けにくる。

お〇ん〇ん、こすられる。(手錠されたまま)

ムクムク。


謎の女、家に現れる

おち〇ち〇、足でこすられる。(妻の前で)

ムクムク。
ドクンッドクドク…。


どんだけっ(笑)

そのシチュエーションで!
おジュニアがムクムクできる?

どんだけ豪の者やねん!!

女が男を追い詰めるには?
女が男を屈服させるには?

暴力ではなく、エロなんでしょうね。

結論。
すごく面白い。

さて、評価は?

著者の河野先生は本作が初連載とのこと。

1巻のあとがきで、古谷先生の「シガテラ」を読んで漫画家を目指したとあります。

う〜ん、なるほど。
このどす黒い作風。
日常が急に崩れてしまう危うさ。

古谷実作品が好きな僕としては、ぜひ応援していきたい!

ということで。
【星8つ】とさせて頂きます。

今後がとっても楽しみな作品。

男性諸氏へオススメです。


3巻を読んでみた。

【6/28追記】

さぁ出ました、最新刊!

これまでに比べて、エロシーンは影を潜め。

本格的なサイコ・サスペンスの様相を呈してきました。

謎も闇もさらに深く。

面白いぞ!!

これは結末まで目が離せません。

1巻から読む
(2016〜)

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